すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

10作目オリジナルアルバム 「Brotherhood」

10作目のオリジナルアルバム
「Brotherhood」1999年7月14日発売

おそらくB'z史上1番ロックでテクニカルなアルバム、演奏技術はもちろんバンドのグルーヴレベルがとにかく高い。
6作目のオリジナルアルバム「RUN」の制作時、サポートメンバーと共にジャムセッションでの制作を試みた事があるらしいのですが、今回はそれを実現させたとの事。
本アルバムの制作メイキングを観た事がありますが、実に楽しそうにB'z+サポートミュージシャンが、完全にバンド一体となって楽曲制作しておりました。

このアルバム発売の前の年1998年、B'zはデビュー10周年を迎え、2枚のベストアルバムを発売、たった2枚で1000万枚も売れ、B'z人気の最高到達点でした。
過去の作品がこれだけ売れ、この先どうなってしまうのだろう?と不安になられたそうで、その反動もあり、ロックをやろうと思ったとの事。
ロディアスなB'zが好きな方には想像できないくらいヘヴィな楽曲もあり、ビックリされると思います。
でも、これだけの実績がありながら守りに入らずにどんどん新しい事に挑戦する姿勢は素晴らしい。
ちなみこの年、あのGibsonレスポールから松本氏のシグネチュアモデルのギターが発売されるという、当時世界では5人目、日本人初の快挙を成し遂げました。ジミー・ペイジジョーペリーエース・フレーリー、スラッシュ等海外の名だたる一流のロックギタリストと肩を並べる存在となりました。
このアルバムではこのシグネイチャーモデルを分断に使ってレコーディングしており、サウンドのエグさはもちろん、クールなリフを連発し、ギターを弾き倒しまくってます、おそらく私の勝手な想像ですがシグネイチャーモデルを手にした事でテンションが上がっていたと思われる松本氏(笑)

稲葉氏の高音ヴォーカル、倍音シャウトの迫力はおそらく全盛期でしょう。

本アルバムの超大目玉はゲストとしてアメリカのロックバンドMr.Bigから超絶技巧ベーシスト"ビリーシーン" パワフルドラマー"パット・トーピー"が"ギリギリchop (Version 51)"でリズム隊として参加しており、これはもう必聴です!日米のロックアーティストの共演、テンション上がらないはずがないです。
という訳でロックバンドとしてのB'zをこれでもかと体現できるアルバムです。
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