すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

LOOSE

8作目のオリジナルアルバム「LOOSE」 1995年11月22日

ヘヴィな暗黒時代を経て、再びポップ路線に回帰しており、前作「The 7th Blues」のヘヴィさを残しつつも、ゴージャスで明るくポップな中にも重さとパワフルさが増しております。 肩の力を抜いて作りあげたであろう楽曲に自信と余裕が感じられ、バラエティに富んでます。

J-POP✕ハードロックのバランス良さが絶妙で、これはホントにお見事で、B'zのオリジナリティというか「王道」感じます。

 どこか吹っ切れた感が出ており、前作でやりたい音楽を十二分に楽しんだ反動ではないでしょうか。

ちなみにB'z史上1番売り上げたオリジナルアルバム、なんとトリプルミリオン(300万枚)今の時代では考えられない ですよね、当時のB'zの勢いがいかに凄かったか窺えます、もはや国内では無双状態です。

このアルバムが売れた要因の1つとして「ねがい」「love me I love you」「LOVE PHANTOM」のB'z最強のミリオン3シングル(個人的にそう思ってます)が収録されている事、これだけでも買う価値あります。他の楽曲が霞むほどこの3シングルは浮いてます、凄い存在感。

B・U・Mという音楽制作集団(前回のロングツアーやアルバム制作をこの集団でやっており、ある意味ユニットというよりはロックバンドって感じ)を解体し、「B'zは2人」という原点に立ち返り、アレンジャーも変え、アレンジに稲葉氏も加わり新たな方向性、意思表明、進化を感じます。

この時期はおそらくB'zの全盛期(B'zの全盛期は何回もあるので)、松本氏のギターテクニックもさる事ながら、稲葉氏のヴォーカルはもはや無敵状態、ハスキーな声質に加え、トレードマークである高音がパワーを増し、稲葉氏特有の声の裏返りもこの頃から(よくモノマネされるやつ)。おそらくこのアルバムの声質が世間一般のB'zのヴォーカルイメージに近いのではないでしょうか、そのくらい完成されております。

ライヴにおいては長時間に渡っての歌唱、走り回っても高音は衰えず、シャウトしまくる様は強烈でした、しかも衣装は上半身裸の上にベスト、短パンという衝撃的な衣装も相まって、稲葉氏=短パンというイメージが根付いたのでは?世間がB'zに抱くパブリックイメージを強烈に植え付けた年だと思うので、この95年全盛期ですね。

松本氏に関しては、トレードマークのギブソンレスポールというイメージですが、フェンダーストラトキャスターテレキャスターも多くの使用しており、乾いたサウンドが凄く味わい深いです。前作のブルージーな雰囲気を受け継いでますね。

このアルバムジャケット、お二人のラフな感じが良いですね、しかしこのジャケットの稲葉氏のハンサムな顔立ちは男でも見惚れてしまう。 
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