すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

Calling

22作目のシングル「Calling」
1997年7月9日発売

異なる楽曲が融合した何とも斬新な曲構成がインパクト大、壮大なロックバラード。
キャッチーなコーラスが耳に残るミドルテンポなロックと美しいメロディーにストリングスが絡んだロックバラードが1つの楽曲で堪能できる非常に美味しい楽曲。
ストリングスとディストーションギターをバックに壮大にパワフルに歌い上げるロックバラードは、アメリカのロックバンドでしか成し得ないと思ってましたが、B'zは見事にこれをやってのけました。

イントロ、デジタルループにAコードを基盤にしたワンコードギターリフをひたすら奏でる展開が凄くキャッチー。アコギを被せるセンス素晴らしい。
♪この声が聞こえるかい〜キャッチーなコーラスの間に挟まれるギターソロがエグいし入れ方が上手い!これだけテクニカルなソロフレーズを楽曲の中に見事に溶け込ませるのはさすが。
このソロを聴いて、「B'zのギタリストは日本の中でもトップだな」と確信しました。
♪どうか苦しまないで〜パワフルなロングトーンからの、プリング、ハンマリング、スライドを絡めたギターフレーズ、ロングチョーキングで一旦静まる所がメチャメチャしびれる。
テクニカルな事やってるんだけど曲にちゃんと馴染んでる、凄い存在感。

Aメロ♪あっという間〜ピアノをバックに優しいメロディーを歌い上げてます。ここでバラードになる展開というのが当時とにかく衝撃でした。CMでは前奏部分のキャッチーなコーラスだけが流れていたので、こんな感じの曲なのかなぁと思っていたら、このしんみりなバラードへの切り替わりに度肝を抜かれました。
途中からリズム隊が加わりバンド演奏に変わる。
Bメロ♪1つ1つと〜なんとも美しく儚いメロディー。
サビ前、ディストーションギターのジャーンで、重厚なロックサウンドへ変わる瞬間、ゾクゾクしますね。
サビ♪君がいるなら 戻ってこよう〜パワフルでいてメロディアスなサビ、ミドルテンポグルーヴにギターのディストーションパワーコードバッキングとストリングスが融合、壮大なサウンドが素晴らしい。

ギターソロ、ワウの効いたギターサウンドが印象的。テクニカルなフレーズは使ってないですが、チョーキングを駆使したエモーショナルな非常に心揺さぶられます。ギターソロ終盤のタイム感バリバリの速弾きフレーズが最高に感情がぶち上がります、バラードにこの重厚感のあるパワフルなギターサウンドは松本氏の魅力の1つですね。

Cメロ♪どれだけ離れ 顔が見えなくても〜儚いメロディー、最高にエモーショナル。バッキングのストリングスが切ない。
そしてラストサビへ。

最後のサビのバッキングで鳴るストリングスのフレーズが最高にメロディアスで感動的、とにかくこのサビを感動的に壮大に盛り上げる重要なパートです。

♪輝く瞬間鮮やかに〜ここ最高に盛り上がる。稲葉氏の高音絞り出すようなヴォーカルが最高にエモーショナル。

♪Can you hear the calling?〜で一旦ブレイクし、イントロのグルーヴに切り替わる、この部分を初めて聴いた時あまりにもカッコ良い展開に"うおーっ!!"ってなりましたね(笑)

歌詞全文載せます。
この声が聞こえるかい wow wow wow wow 今なら聞こえるかい 
どうか苦しまないで

 あっという間 時間は積もり 何も見えなくなりそう 街の色も 変わりつづける中で なんだか今もいっしょにいる

何かが心をつないでいる いつでも気にしている 強い磁石に引っぱられているように 気がつけば無邪気に笑いあう

ひとつひとつと 窓に灯ともる

きみがいるなら戻ってこよう いつでもこの場所に けがれなき想いが ぼくらを呼んでいる I can hear the calling

どれだけ離れ 顔が見えなくても 互いに忘れないのは 必要とし 必要とされていること それがすべて 他には何もない

きみといるとき ぼくはぼくになれる そういう気がする 言葉よりはやく わかりあえる 輝く瞬間 あざやかに いままでもこれからも 約束などすることはないだろう だれにも真似できない 同じ夢を見よう Can you hear the calling?

 この声が聞こえるかい wow wow wow wow 今なら聞こえるかい どうか苦しまないで

この歌詞、B'zの歌詞の中でトップ3に入るくらい好きです。
稲葉氏の作詞能力の高さを感じた詞ですね。
もう説明をする必要はないかと。
一般的にはラブソングで知られていますが、しかし直接的な歌詞は出てきません。恋人同時、夫婦、友達、親、どんな関係でも当てはまり、どの時代でも通用する詞です。
稲葉氏は普遍的な歌詞を書く能力がメチャメチャ高い。

97年のライブツアーで未発表曲として披露された本楽曲、ファンから「シングル化して欲しい」との声が殺到しリリースに至ったそうです。初披露時はイントロ・アウトロのロックパートがないバラードのみの構成でした、シングル化するにあたり、2つの曲を融合させるアイデアはさすが、ファンを楽しませるため気合い入ってます。完成までに費やした期間はなんと7ヵ月以上!!(B'z最長記録らしいです)超力作です。


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