冷血

ソロアルバム「マグマ」
1曲目「冷血」

2:15と短めで全体的に暗めでジャジーで浮遊感のあるナンバー。この何とも妖しい浮遊感が妙に癖になります。

イントロ、ウッドベース？ジャズベース？の低音フレーズにエレピが絡むアレンジが妖しさ満天、稲葉氏♪yeah〜シャウトが更に妖しく響く。

♪きみはきみの思うように生きろ〜掴みどころのない平坦に流れる暗いメロディー、Aメロなのかな？その辺の割り振りがあまり無い曲、この雰囲気のままサビまでいきます。
イントロからの流れでジャズベースとエレピが引っ張ります、ドラムロールが凄くジャジー。

サビ♪ほいほい捨てながら　ここまで歩いてきた〜
サビになると浮遊感のある16ビートに壮大な雰囲気に変貌、最高に妖しく暗い（褒めてます）この世界観雰囲気があり、ゾクゾクします。
アルバムの1曲目ってアップテンポだったり、勢いがあるイメージがあったんですが、この雰囲気が1曲目という事に衝撃受けましたね。良い意味で裏切られたというか。

歌詞はこちら

きみはきみの　思うように　生きろ
ぼくはぼくの　したいように　したい
自由とは　何かを　知りたい人よ
自由とは　ぼくだけに　都合いいことでしょう
個人を尊重　そして　他人は解放
つきあいの悪さにゃ　太鼓判押せる
だれにも　怒らず　だれからも　好印象
一番大事なところは　上手に逃げる

ほいほい　捨てながら
ここまで歩いてきた
なくしたものに　気づかず
お尻も　汚したままで
どんどん　忘れながら
きれいな　夢ばかり見る
つじつまの　合わない人
これからも　ずっと　ずっと

縛られないのが自由？他人から口を出されないのが自由？1人だから自由？
自分で主張する自由なんて言うのは全て自分にとって都合の良い言葉。
なんか哲学的、考えれば考えるほど難解。

嫌な事から逃げてきた無難な人生、周囲からの助言に耳も貸さずに捨ててきた、悪いこともした、綺麗事を並べてそれを正当化し、自分も満たす、そんな上辺だけの人間、これからもそうやって生きていけばいい。
他人に関心はないが、他人から嫌われるの嫌、自分に不必要な物は忘れ、また新たな欲求願望が湧く、自己中な人間を「冷血」と皮肉った歌詞にも見えますね。
タイトルからインパクト大、ちょっと怖いですけどね。