すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

Shower

9作目のオリジナルアルバム「SURVIVE」
11曲目「Shower」

黄昏時に聴いたら染みる事間違いなしのしっとりしたメロウなバラード。

イントロ、キラキラしたエフェクトと、エフェクトの効いたエレピ?の効いたに、ギターのナチュラハーモニクス、凄くお洒落でメロウ。
AORを彷彿とさせる印象的なギターフレーズ、ホント音楽のレンジが広い。

Aメロ♪海沿いの球場見下ろせば〜
黄昏感満載のメロディー、メロウです。ギターのクリーントーンバッキングとエレピの絡みが最高にお洒落。

Bメロ♪目が覚めて気がつけば〜AOR風ギターバッキングとのユニゾンメロディー、ファルセットでの歌唱がより印象的。

サビ♪どうして人は誰も離れてゆくのだろう〜B'zのバラードの中でも屈指の美メロ、情感たっぷりに歌い上げる稲葉氏のヴォーカルがとにかく最高。
サビの決めフレーズは最高に眩しく美しいギターフレーズ、凄くキラキラしてる。
ラストサビなんて特に鳥肌モノ。


ギターソロ、AOR風のお洒落でメロウなソロ、メロウな感じなのにラストに速いフレーズをサラッと違和感なく入れる所はさすが松本氏。

歌詞全文。
"海沿いの球場 見下ろせば 白くけむり 人は消えて
向こうの方の空で 犬のように 低くうなる雷

目が覚めて気がつけば ずいぶんと遠くまで
きてしまった気がするよ この部屋に君はいない

どうして人は誰も 離れてゆくのだろう 教えておくれ
後悔はぬるい雨とともに 土にかえり また花を咲かすだろう

アスファルトは銀色に光り クツを脱いで歩いて見れば
優しく僕を叱りながら 小さな粒がふりそそぐ

時間がね できたらね もう一度会いたいと
ウソじゃなく感じてた でも僕はおそかった

どうして人はいつか 大事なこと忘れるんだろう 教えておくれ
こんな気持ちのままで いつまでこの街に立ちつくせばいいの

ほっとするような微笑みを 心を包みこむ海のような言葉を
もっとあげればよかった 他人の痛みなど知らずに生きていた

どうして人はいつか はかなく消えてゆくんだろう 教えておくれ
命は夕陽に抱かれ 燃えながら 旅立ち また だれかを照らすよ"

当時、B'zにゆかりのある方が亡くなった時の状況が投影されていると言われてます。
死生観の表現がホントに素晴らしい。
この歌詞の表現力、言葉遣いの美しさはもう詩人そのもの。


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