すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

くちびる

稲葉氏ソロアルバム「マグマ」
2曲目「くちびる」

グルーヴィで妖艶なロックナンバー。
ヴォーカル、サウンドが一体となってエロティックな雰囲気。

イントロ、グルーヴィなリズムに、ブリブリうなるベース、ねちっこいギターフレーズがとてもセクシー。

Aメロ♪woman 目と目を合わせられない〜セクシーなメロディー全開、バッキングのアルペジオさえもセクシーに感じる。

サビ♪あなたのくちびるで〜セクシーだけど少し気だるそうに陰のある感じのメロディー、ヴォーカルが稲葉氏のソロ曲って感じします。
サビ直前の吐息は確信犯です(笑)
バッキングのクランチが効いたカッティングがグルーヴ感出してます。
サビに突き抜けるような盛り上がりや爽やかさやメロディアスな展開ではなく、良い意味で少し暗さがある雰囲気がB'zとは違う魅力があります。

間奏のパーカッシブなリズムだったり(8ビートからこの展開は「おっ!」ってなりました)、アウトロのジャジーな展開だったり、アレンジ面でも稲葉氏の音楽性の深さを感じました。

さすがヴォーカリストなだけあって、バックコーラスの入れ方にもこだわりを感じます。(♪恋はウィスパー〜の部分とか)耳に残るコーラス。

歌詞は正に稲葉節の真骨頂「女性に骨抜きにされる男の心情」を歌っており、エロエロです(笑)
歌詞全文

「Woman 目と目を合わせられない 僕を見て
Oh.womanとてもいやらしいたくらみを育て歓ぶ
しなやかに駆け生きる動物のように罪など知らない
そばにいるだけで見る見る力抜けてゆく」

「あなたのくちびるなら骨までとろけてもいい
火が出るほど狂うほどに 肌と肌すりあわせて 夢の中」

「Hey.Woman この世の理不尽を 優しく抱いて
What a woman 答えられないクエスチョン
ほほえみながら 投げかける」

「嗅いだことのない香り 聞いたことのないウィスパー
恋はウィスパー
触れたら僕は すべてを投げだしてしまう」

「あなたのくちびるで この身ほろぼしてもいい
だれかに涙見せている あなたを想いうかべひとり遊ぶ」

「教えて何が その心を動かすの
そわそわしてるうちに
知らず知らず大事なとこ握られてる」

「僕のインチキもイカサマも ひとつ残らずあばいて
愚かなウソのアリ地獄から そっと手をとり連れ出してくれ
あなたのくちびるで 綺麗に生まれかわらせて
すべてを写す その鏡で僕のハダカを今宵 のぞかせてくれ」

口づけを交わしただけで骨までとろけてしまう・あなたにならこの身を滅ぼされてもいい・僕の隠してる事を一つ残らず暴いて欲しい、もう完全に相手女性に手玉を取られており、骨抜きにされてる様子、この部分が1番稲葉氏らしさが出ている歌詞だと思います。
主人公と女性の関係は恋人同士じゃないような雰囲気もあり、またはこの歌詞自体が主人公の妄想なのか?と取れる表現もあります、妄想だとしたら・・・恐るべし。とてつもないエロと病み感、凄まじい稲葉ワールド、稲葉氏だから成立するんですよね、普通の人ならただの変態です(笑)


KOSHI INABA(B'z)くちびる 2016年 LIVE

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