すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

MOVE

19作目のシングル「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜」C/W曲「MOVE」

LAメタル踏襲したゴリゴリのハードロックナンバー。

イントロ、ギターのアーム咆哮→稲葉氏の"Hey! Are you ready to move!ロックなシャウト→ザクザク刻むの16分の洋楽バリに超絶カッコイイハードロックギターリフ、この展開がメチャメチャロックでカッコイイ、テンション上がります。この刻みがホントにエグいです。
リズム隊も加わり、軽快な8ビートに。

Aメロ♪どうしてこんなに辛いの僕だけ〜リズミカルで流れるようなロックなメロディー、16分のギターバッキングもgood。

サビ入りのヘヴィなグルーヴユニゾンフレーズ→サビ

サビ♪何をビビってんの君は今〜メロディアスロックではないので、抑揚はないですが畳み掛けるようなメロディーがロック、サビで稲葉氏の低、中音辺りが響くのはなかなか珍しい。
♪move on move onのコーラスがなかなかキャッチー。

ギターソロはバリバリロック、ラン奏法で駆け抜けます、このスリリングな感じがgood。

Cメロ♪寝て暮らすのも 街を捨てるのも 恋に溺れるのも このボクの自由〜
ラストサビへ徐々に盛り上がる感じ、テンション上がる"この僕の自由"のヴォーカルの伸びがテンション最高潮。ロックですねぇ~。

特にアウトロのブレイクでの♪Ah-! You gotta move on now, baby!のシャウトは最高にブチ切れてます。

歌詞の内容は「いつまでも狭い世界に閉じこもってないで突き進め」のようなニュアンスのメッセージ



「どうしてこんなにつらいのボクだけ?」 被害者意識に侵される 他人がひどくうらやましい そんな自分に Oh 腹立つ毎日 手に負えない相乗効果」
「なんで私だけ・・・・」余裕が無くなればどんどん被害者意識が高くなり、そして他人と自分を比較し、余計に落ち込む、最悪の相乗効果。
ここで"相乗効果"というフレーズを持ってくるあたりセンスを感じます。
ちなみたに私はこの楽曲で「相乗効果」という言葉を覚えました(笑)

「何をとまどうの ボクは今? なんでもありの人生の中で ひとりよがりの悩みなど ほうり投げたら笑えよ MOVE ON,MOVE ON,NOW」
自分の人生に「こうしなきゃいけない」なんて絶対的な事なんてない、だから戸惑う事なんてない、強い思い込みなんて捨てれば、その後は笑い話になる、「何であんなに悩んでたんだろう?」って。

「You're too young まだお若いのに疲れて 世界を全部見てきたよに リタイヤするのもけっこう渋いと呟いて Oh 半端な同情買うのだけはやめよう」
大した経験や仕事もしてないくせに利いたふうなデカい口叩くな!っていうメッセージに聞こえてしょうがないです(笑)

「何ををびびっているの キミは今? でかいチャンスを目の前にして なんてことはないよね何事も 楽しい者勝ち 動けや MOVE ON,MOVE ON,NOW」
チャンスが目の前にあるのに、何をビビってる?プレッシャーもあるだろうけど、それさえも楽しんでいけ、と稲葉氏は説いてます。

「Oh 寝て暮らすのも 街を捨てるのも 恋に溺れるのも このボクの自由」
このフレーズこそ"何でもありの人生"の全てを物語っております。このどこまでもフリーダムな感じが実に稲葉氏らしい。自由、自由と言ってももちろん法を犯してはいけませんよ(笑)
凄く楽観的な思想なので、凄く楽になります、最高の歌詞。

「ひとりよがりの悩みなど ほうり投げたら 醜態(しゅうたい)を見せよう がむしゃらな日々は報われる 思いやり無きはバチ当たり 時の流れさえついてくる 自分で進みゃついてくる MOVE ON,MOVE ON,NOW」


自分の欠点や弱さ受け入れ、血の滲むような努力をしている人にだけ道は開ける、そして応援してくれる人達に感謝の気持ちを持つこと。
素晴らしき人格者、稲葉氏。

この楽曲、「進研ゼミ」のテーマソングだったのですが、受験生にとってもこれだけ背中を押してくれる楽曲ってになかなかないですよね。

今でも心に響く歌詞。

 

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