WILD ROAD
アルバム「The 7th Blues」DISC1 10曲目「WILD ROAD」
ブルージーで荒々しいアメリカンロック。 シンプルなバンド構成で、グルーヴはバンドの一体感があります。 車で荒野を走っているイメージ。
イントロはいかにもブルースって感じのギターフレーズ、そこからグルーヴ感のあるバンド演奏へ、タメの効いたギターフレーズがクールです。
美しいクリーントーンアルペジオから Aメロ♪ハンドルをとられるよ 気を抜いたら〜バッキングのアルペジオと相まってメロディアスに聞こえます。
サビ♪WILD ROADギリギリまで行こう〜ブルージーで荒々しいサビフレーズ。"終わりはいつまでここにある"の倍音が効いた、突き抜けるような太いヴォーカルがかっこいい、ここの歌い方がワイルドで大好きです。
間奏は、グルーヴ感のあるリズムに荒々しいオルガンソロ、超アメリカンロック。
珍しく間奏にギターソロが出てきません。
ソロ後、♪奪い合い死んでゆく 言葉のせいで憎み合い〜B'z初の女性メインヴォーカルをフィーチャー、B'zの楽曲で女性のメインヴォーカルが入ってるのは後にも先にもこの楽曲だけ。 稲葉氏が歌うとロックですが、女性ヴォーカルだと美しく神秘的なメロディーに感じる、不思議。 ちなみにこの女性ヴォーカルは「高嶋りん(本アルバムでのクレジット名)」という方、95年くらいに♪恋の罠をしかけましょう〜という曲を歌ったドリカム吉田美和のFUNK THE PEANUTSというユニットの相方です、ちょっとしたトリビアです(笑)
アウトロは♪WILD ROAD!とワイルドなコーラスと、松本氏のブルージーなチョーキング、レガート速弾きフレーズ盛り込んだ荒々しいギターソロ、もう暴れまくってます、この時期ならではのギタープレイ、まるでライヴのアドリブ演奏を聴いてるかのようなグルーヴです。
リズム隊も自由にやってますね。
歌詞は「主人公が荒れた道を愚直に突き進む」という内容。
「ハンドルをとられるよ 気を抜いたら かなり荒れてるこの道 あと数10キロ 次の宿まで 走ればしこたま飲める」
荒れた道を突き進む主人公、荒れた道=人生に例えているのではないでしょうか。 「I'm on the WILD ROAD ぎりぎりまでいこう 終りはいつでも側にある 待っていらんないよ 根をはって ひたすら進むだけ」
終わり=死、人生は常に死と隣り合わせ、いつ死ぬか分からないから、精一杯生きようぜというメッセージに感じます。
「永遠の ONE THING 自由に追われ のがれのがれ距離を稼ぐ 何も手にいれないままで 大地に溶けてゆこう」
自由を手に入れたい主人公、何も手に入れず何も残さず、死にたいという意味なのでしょうか?宵越しの金はもたぬ精神て所でしょうかね。