HOT FASHION～流行過多～

アルバム「RISKY」　３曲目「HOT FASHION～流行過多～」

ダンサンブルで勢いのあるナンバー。

イントロドラムフレーズから稲葉氏の「Hu!」で楽曲が始まります。

サビメロディをシンセをなぞる展開は実にB'zらしい、ダンサンブルですがだいぶロック色強め。

Aメロ♪溺れそうさ 溢れる情報の波に飲み込まれ～Aメロから飛ばしまくり、言葉を詰め込みラップみたいにまくし立てるようなメロディなので、歌うのが難しくリズムが取れない。 TAKのバッキングギターもコードバッキングではなく動くフレーズ(語彙力ないなぁ、言葉が出てきまません)、オブリガードに速弾きを織り混ぜてますが曲の雰囲気は壊していません。稲葉氏このバッキングに合わせて歌えるのが凄い。

サビ♪Down down set me free 僕よあるがまま～突き抜けるようなサビ、キャッチーでメロディもいい。Aメロがラップ調なので余計にサビが引き立ちます。 松本氏はロックギターのイメージがありますが、ファンキーなカッティングも持ち味。この楽曲ではギターソロ前のクリーンカッティングとアウトロのワウの効いたカッティングを聴く事が出来ます。

ギターソロは短いけど凄い存在感、アーミングを生かしたトリッキーなギターソロ、狂ったように駆け抜ける感じがカッコいい。このリズムにギターソロをカッコ良く乗せられる日本人離れしたリズム感。

歌詞は「流行りを追う事へ風刺」 稲葉氏の知的な部分が全面に出ております。

初めてこの歌詞にふれた時「この人頭いいな」と思いました。

「地球と自由と革命のカラミ」

「知性の問われる現代ゆえに 文芸雑誌ちょっと 斜め読みの キーワード散りばめながらの 主題のウワベを語るデートはもう最低」

「ランボオ 詩人になって 星をながめたい」

「どこかの虐殺への 怒りさえ 置いてきぼりだよ」

凄い歌詞ですね、思い付くのが凄い、当時はもちろん今でも分かりません(笑)

稲葉氏はこの楽曲の歌詞のテーマは「自分自身」と語っております。

「DOWN DOWN!Set me free! 僕よあるがまま 将来ムリがたたって 消えて亡くなりそう Bye-bye 薄っぺらなセリフを捨てて Something drives me crazy でもどうにもとまらない」

「Bye-bye知らないこと知らないといえない Oh my…tell me baby 誰か僕を楽にして」 このフレーズ、当時の稲葉氏の心の内を現しているのでしょうか？厳しい音楽業界で成功し、一見華やかに見えますが、成功を手にする者にしか分からない葛藤や苦しみがあったのでしょうか、そんな気がします。

前曲Gimme your loveとこの楽曲のクオリティが凄いので、このアルバムすでにもうお腹いっぱいです(笑)