ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜
19作目のシングル「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜」1996年3月9日発売
ポジティブなパワーみなぎる、ミディアムテンポでメロディアスなロックナンバー。
イントロはドラムフィルとギターの速弾きフレーズのユニゾン、いきなり超絶テクニカルでカッコイイ。初めて聴いた時「どんな風に演奏してるんだろう??」と衝撃でした。
8ビートに爽やかなシンセフレーズ、ディストーションサウンドのパワーコードが鳴り、伸びやな極上のTAKトーンがポジティブなパワーを感じます。正に松本氏を象徴するトーンですね。
Aメロ♪夢ならあるはずだ〜シンプルなメロディーに、ブレイクを活かしたディストーションギターサウンドのオブリを絡めたバッキングがロックですね。
サビ入り前のユニゾングルーヴがメチャクチャカッコイイ、そこからサビへ。
サビ♪ミエナイチカラが 僕を今動かしている〜ユニゾングルーヴで溜めてこのサビの開放感、ポジティブでパワフルなメロディー、もの凄い爽快感。
ダメ押しの♪will be alright 〜のフレーズ、キャッチーでメロディアス、なんか優しいんですよね。
ヘヴィなグルーヴも素晴らしい楽曲であり、特に2番サビ後のバンド一体となるグルーヴが最高、ギターソロ入りの展開(ドラムの入れ方)もgood。
ギターソロ、中盤のソロはテクニカルなプレイは極力やらず、TAKトーンを引き立てています、それにしても凄い存在感、一発で松本氏だと分かりますね。
アウトロのギターソロは、♪You`ve got be strong〜のメロディのリフレイン、ここはライヴで盛り上がる、大合唱間違いなし、スタジアムライヴで映えます。この隙間を埋めるように、絶妙タイミングでギターを弾き倒してます、まるでみなぎるパワーを表現しているかのよう。
ラスト、流麗なアルペジオをバックに連符グルーヴも最高にクール。
歌詞は、曲のイメージ通りポジティブ「誰もが皆素晴らしい力を奥に祕めている」というメッセージが込められた応援歌です。
「夢ならあるはずだ あなたにも僕にでも
Oh 見つかりにくいだけだ 忙しすぎて」
あの人は夢があっていいなぁ・・・なんて羨む事もあるでしょうが、あなたにも絶対ある、落ち着いて考えてみてと稲葉氏はおしゃっています。
こんなに短くてシンプルなフレーズなのに、共感させられてしまう稲葉氏の凄さ。
「ハッ」とさせられますね。
「ミエナイチカラが 僕を今動かしている
その気になればいいよ 未来はそんなには暗くない
We'll be alright,good luck,my friends.
愛する友の言葉を 僕は忘れない」
自分の奥に秘めた強い想いが、自分を動かす原動力、本気になればきっと未来は見えてくる、そんな自分に仲間、友がくれた助言は大切にするべき。
「一体どんな言葉だった
本当に言いたかったのは?
いくら舌打ちしても 戻らない日々を」
本当は、こうなりたかった、こうなるはずだったのに・・・自分のやってきた事は何だったのだろう?間違ってたのかな・・・後悔する事もあります。
でもいくら舌打ちしても戻りません。
「ミエナイチカラで だれもが強く繋がっている
何も大したことじゃないよ そばにいても離れていても
昨日 今日 明日と 笑顔のあなたはいつでも この胸にいるよ」
人は孤独ではない、例え遠く離れていても、それは大した事じゃない、離れていても繋がっている、いつでも仲間たちはこの胸の中で笑顔でいてくれる。
なんてポジティブ、素晴らしく心に響きます。
この楽曲で個人的に思うこと、この楽曲は8ビートなんですが、なんかそんな風に聴こえない、独特の横乗りグルーヴ、浮遊感の肝はやはりベース、通常のルート弾きではこのグルーヴは出ない、指弾きで絶えず弦を弾きながら、フレット間を上下スライドしながらのグルーヴ、これはすごいセンス。