すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

FUSHIDARA 100%

18作目のシングル 「LOVE PHANTOM 」C/W曲 「FUSHIDARA 100%」

ミドルテンポでヘヴィなグルーヴが印象的なアダルトハードロックロックナンバー。

インパクトと売れる要素が完璧だった 「LOVE PHANTOM 」とは対象的なハードロックナンバーをぶち込んでくる所がにくいですねぇ。サウンドをガラリと変えられるのもB'zの魅力です。

イントロのギターのアーミング咆哮→ゴリゴリのハードロックギターリフが超クール、E7(#9)コードの響き(たぶん合っているかと)が印象的です。

ギターリフのバックで鳴っているスライドバーを駆使したサウンドがエロい。

ドラムとベースが繰り出すミドルテンポのヘヴィなグルーヴがカッコイイ。

Aメロ♪どうせすぐに飽きちゃうくせに〜リズミカルなメロディー、女性目線の歌詞という事もあり、ちょっとファルセット気味のオカマ声(超褒め言葉)のヴォーカルが凄く良い感じ、初めて聴いた時、稲葉氏の王道ヴォーカルから少し外れていたので少し驚きましたね、こんな芸当も出来るのかと。

クールなサビ入りのユニゾングルーヴ→サビ♪ふしだらな 夜が更けていく今日もyeah〜ロックで力強いメロディー、稲葉氏のハスキー高音ヴォーカルが映え、アダルトな雰囲気がムンムンです。

バッキングの単音ロングトーンが効果的に使われております。

このグルーヴの肝はベース、自由に動き回るフレーズ、横乗りのウネるようなグルーヴが素晴らしいです。 曲を殺していないのが凄い、センスの塊。

2番Aメロ入り前の、怪しく響く色気漂うTAKトーンがGOOD。この怪しさがゾクゾクしますね。

ギターソロ、存在感抜群のTAKトーンとねちっこいフレーズ、色気があります。 スリリングなオルガンソロを経て、 何とも摩訶不思議な稲葉氏のコーラス、ウケを狙っているのか?と思うくらい、初めて聴いた時少し笑ってしまいました(笑)

ラストサビに入る前の稲葉氏によるシャウトも超クール。

歌詞は女性目線で描かれており「ついつい不貞男を許してしまう」という内容、女性目線でも稲葉氏は振り回されております(笑) 100%と言うくらいですから、ホントどうしようもない男なのでしょう(笑)

「どうせすぐにあきちゃうくせに なぜアナタはアタシの耳に お酒臭い愛を囁いてるの 教えて」

男が私に飽きて他の女に乗り変えるのを分かっている。

「お酒臭い」というフレーズ お酒が入ると気が大きくなり、思ってない言葉を発し、後に覚えてないなんて事ってあるのではないでしょうか? このフレーズから心から思ってない事を口にする、つまり女性を口説く時口が上手い男=不貞男という匂いがプンプンします。 

「むきだしの心を見せない人に 用はないパンツをはいたらさっさと帰りなよ」

本気で私を愛してくれない人は用はないと突っぱねる。気の強い女性の印象。当時「パンツ」というフレーズが入ってる所にビックリ、ぶっ飛んでるなぁ。以前、「タブーの言葉を作らない」とおっしゃっていた稲葉氏、ホント自由に作詞しますよね。

「僕らはもう別れた方がいい その方が君のためだなんて ロマンチックな眼で つぶやかないでふきだしちゃう」 不貞男が、真剣に恋愛を語っている場面が滑稽に見ている女性主人公、このやり取りがコミカルに描かれてます。

「みだらにつのる欲望を隠して ぎこちないセリフにしばられるアナタかわいそう しゃべりなよだれにいくら入るのか あてもない旅の話なら朝までしようよ」

不貞男の下心が見え見え、何とか主人公の女性を抱きたいので悟られないようにしているのがバレている様子、 私をおちょくって仲間内で楽しんでるのか??と疑心に思う主人公。

「フシダラを声を大にして叫んで しょうもないプライドを守ろうとしている人よ ふやけてる自分を立て直してよ しょうがないアナタが好きだから自由にしてあげる」

自分の不貞を晒して開き直るな!と怒っている主人公、でも好きだから許しちゃう、正に惚れた弱み、実に稲葉氏らしいオチに拍手。 

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