キレイな愛じゃなくても
アルバム「LOOSE」11曲目「キレイな愛じゃなくても」
情熱的で鬼気迫る、ドラマティックなロックバラード。
稲葉氏の情熱的なヴォーカルがもの凄くエモーショナル。
この時期くらいからパワフルなロックバラードをやり始めてますね。
イントロは、クリーンギターサウンドで奏でるの優しく繊細なフレーズ。
Aメロ♪君とキスした夜の空を〜ピアノ演奏をバックにしんみりと歌い上げてます、抑え気味のヴォーカルがgood。
Bメロ♪燃えるような 波のざわめきよ〜短くて、伸びのあるメロディー。
サビ♪キレイな愛じゃなくても 良いからもう君が欲しい〜 高音での絶唱。
メロディーの良さはもちろんですが、何と言っても情感こもった稲葉氏のヴォーカルが最高です。 バッキングのディストーションギターてサウンドに広がりと厚みが出ているので、稲葉氏のヴォーカルがより映えます。
特にラストサビの迫力は凄まじい。
♪誰の言葉もくだらないしいらない〜の部分が特にエモい。
ギターソロは何と言っても入りのロングトーン、メチャメチャ感情こもってます。
歌詞は「愛する人への激しい想い」を描いております。
「君とキスした夜の空を星がひとつ滑り落ち 町は眩しく輝いて 口笛ふいて一人歩いたよ」
稲葉氏のこういう美しい情景描写が、メロディと相まって、情景が浮かんできます。
「キレイな愛じゃなくても いいからもう君が欲しい 目と目が合ったら迷うことはない I have nothing,Yeah I'm nothing 何か違うかい…」
"キレイな愛じゃない"というのは、不倫を匂わせますが、友達以上恋人未満という微妙な関係ともとれますね。 "目と目が合ったら迷うことはない"なんて稲葉氏に言われたら・・・稲葉氏のルックスだから成り立つ殺し文句ですね。
「激しい恋で手に入るのは 日持ちの悪いミルクなの 相手を全部欲しがることは パーフェクトな愛じゃないって本には書いてる」
難解、哲学的ですね。特に"パーフェクトな愛じゃない"の下り。 愛する人への想いが激し過ぎる故に、その情熱が"日持ちの悪いミルク"のようにすぐに腐ってしまうのでは?という事を歌っているのでしょうか。
「空を舞う鳥を撃たないで」 この激しく純粋に愛する気持ちを踏みにじらないけどでくれ!!の比喩表現でしょうか。
「キレイな愛じゃなくても いいからもう君が欲しい Oh oh…強く思えば君は僕の中で 広がるよ海のように さあ 飲み込んでくれ」
相手を想う気持ちが海のように広がっている、この表現がメチャメチャ情熱的ですよね。凄い表現だ。
「キレイな愛は綺麗なの? oh…今しかないから今行こう Wow oh…誰の言葉もくだらないしいらない 」
"キレイな愛"と綺麗事を並べていても、心の奥ではやましさが必ずあるはず、ちょっと語彙力無くて、自分でも訳分からない事言ってますけど(笑) もう最高に哲学的な歌詞。