すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

spirit loose

アルバム「LOOSE」1曲目「spirit loose」

曲自体は約1分と短めですが、稲葉氏のヴォーカルと松本氏のギターのみで構成されたワイルドでパワフルなセッションナンバー。2人の実力がぶつかり合う所がスリリング、魂を感じます。
このアルバムの制作時、改めて「B'zは2人」という意思表明を掲げました。正にそれを象徴するナンバーです。

ブルージーなギターコードを鳴らし、稲葉氏の「Oh yeah!」のシャウトと共に、松本氏のソリッドで激しくスピード感溢れる超絶クールなカッティングが炸裂、このテレキャスターストラトキャスター?のジャキジャキしたサウンドがたまらないです。
このアメリカンなフレージングセンスがホント素晴らしい、それに加わえてこのグルーヴを出せるんですから、
コピー不可能ですよ、ヤバいです。


稲葉氏のヴォーカル、メロディーを歌うという概念はなく、ブルージーでワイルドなフェイクの応酬、これが最高にクール、海外のロックヴォーカリストにもひけをとらないレベル。特にアウトロの「yeah」の連発シャウト、その後のロングシャウトが最高にブチ切れており、下手したらこのアルバムで1番ロックしてます。

こんなフェイクも出来のかと稲葉氏のロックヴォーカリストの技量の高さを見せつけられました。
これは稲葉氏じゃないと歌いこなせないかと、この雰囲気(上手く言い表せられない)を出すのって凄く紙一重というか超難しいと思います、稲葉氏だからこの雰囲気を出せるんですよね。
稲葉氏のようなヴォーカリストになりたいと望む者達が「次元が違う」と諦めに入るレベルでしょう(笑)

B'z2人だけでもカッコイイと証明した楽曲です。


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