裸足の女神
13作目シングル「裸足の女神」1993年6月2日リリース
メジャー調のメロディーが全面フィーチャーされた、爽快なポップロックナンバー。 「裸足」というワードも相まって、夏を連想させ、曲の雰囲気がとにかく爽やか、夏に聴くととても涼しい気持ちになり抜群の爽快感。 イントロはギターのナチュラルハーモニクス、この入りはナイスアイデア、斬新。
ドラムフィルから稲葉氏の♪oh yeahのシャウトで、バンド演奏が始まります、この前奏のシンセの爽やかなフレーズが大好き。
Aメロ♪どれだけ 泣けば朝が包んでくれる ~ドラム、ベース、シンセバッキングのシンプルな構成、夏の夜明けの薄暗い朝を想起させます。
Bメロ♪街中が裏切りに溢れてると~動きのあるディストーションギターバッキングが入り、一気にロックなグルーヴ感が増します。
サビ♪oh my 裸足の女神よ~キャッチーで最高の開放感、♪痛みを知る眼差しは~のメロディーは爽やかで優しい、バッキングギターもパワーコードをシンプルに鳴らしているだけなので、これがよりサビの開放感を出してます。
ギターソロはレガートフレーズとライトハンドチョーキングが効果的に使われており、ソロ終盤、弦をローポジションからハイポジションへ一気にスライドさせ、解放弦を鳴らす奏法→ドリルを駆使した奏法が非常に印象的、強烈なインパクト、この爽やかな雰囲気にドリルを持ってくるセンスが凄い。
クライマックスはアウトロの♪NaNaNa~ライブでは大合唱が起こります、凄くキャッチーなメロディーだから覚えやすくすぐ歌える、特にドーム級の会場で行うライブで映える曲であり、正にスタジアムロック。
稲葉氏のヴォーカル、この時期もハスキーな声質ですが、サビは声を張り上げ高らかに歌い上げており、トレードマークの突き抜けるような高音が出始めた頃でしょうか。
歌詞は「失恋した女性を励ます」という内容。
女性を「女神」という表現を使っており、主人公は気高く、美しい女性をイメージできます。
「街中が裏切りにあふれてるとスネるだけのヤツもいるけど 君はかなり重い恋のダメージも腹におさめ明日を見つめてる」
相手に裏切られると、悪口の1つや2つ言いたくなりますが、この女性は失恋で傷ついてるけど、グッと耐え、前に進もうとしている感じが伺えます。
「OH MY 裸足の女神よ キズをかくさないでいいよ 痛みを知るまなざしは 深く澄んでもう萎れることはない」
包容力のある詞ですよね、失恋の傷を知っている女性は、より強くなっていけるという事を表現しています、この聡明な感じが「女神」という呼ぶに相応しいですね。
この楽曲も170万枚を売り上げ、ミリオンセラーに。