NATIVE DANCE
アルバム「RUN」6曲目「NATIVE DANCE」
野性的でファンキーなポップナンバー。 ハードロックな本作品の中では、打ち込みが多用され、ポップな側面を持っており、初期のB'zっぽさが垣間見れます。
ポップでもサウンドのせいか本作品に入っていても違和感ありません。
ハードな楽曲が多いので、力を抜いて聴けるので妙に癒されます(笑)
ライヴでも頻繁に演奏される人気曲でもあります。
イントロ、B'zでは珍しいファンキーなベースリフ、このベースリフがこの楽曲のグルーヴの肝。
バスドラムの4つ打ちグルーヴ、にスクラッチ音?加わり今までにないアレンジ展開に、ダンサブルです。
1度ブレイク、4つ打ちのリズムに、サビメロディをなぞるシンセ、松本氏の超絶クリーンカッティングが乗って、超ファンキーに、このグルーヴがたまらん。
しかし難しそうだな、このカッティング。
Aメロに入る前のキラキラしたシンセが初期のB'zっぽい。
Aメロ♪飾り過ぎてみたい~ベースのグルーヴが心地いい、ファンクミュージックで用いられる奏法を取り入れているので、超ファンキーなグルーヴになってます。
Bメロ♪惚れたから なおさらに~バッキングギターがディストーションサウンドに変わり、サウンドがへヴィになります。
サビ前のオーケストラヒットの連打からのサビへの流れがかなり気持ちいい。
サビ♪ちゃんと見て僕の最高のステージ~ポップだなぁ、メロディアスだし。
中間はオルガンソロに加え、民族音楽グルーヴという斬新なアレンジ、よくこの組み合わせを思い付いた、改めてアレンジ力の凄さを痛感。
そしてこの曲の顔である♪アーイ アーイ アーイ~このヘンテコなコーラスがかなり中毒性高し、そしてこのコーラス無くしてこの楽曲は成り立たない、それくらい重要。
初めて聴いた時は「凄く良い曲なのに、何でこのコーラス??」と思いましたけどね(笑)
このコーラスに乗せた振り付けがあるのですが、ライヴではこれを踊るのが恒例、盛り上がります 。
稲葉氏の民族っぽい♪アワワワ(語彙力なくてすみません)でギターソロへ。
ギターソロは松本氏が得意とするレガートフレーズの応酬、TAKトーンがとてもクリアで、へヴィメタルの速弾きと違うので、1音1音凄くキレイなんですよね。
しかしフレーズのスピードが速いなぁ。
歌詞の内容「付き合ってる相手との関係を築くための奮闘」を描いてます。
しかし本当のテーマは「ありのままの自分で行こう」です。
「飾りすぎてたみたい 無理してたわけじゃない 喜ぶ顔だけを 見たがってたアオい自分」
付き合いたての頃は、無意識に自分の事は二の次、相手を喜ばせる事に力を注いでしまいます。
「一度あなたに見てもらう 必要があった ありのままを」
自分を取り繕うのはいずれストレスになり、相手にはいずれ分かってしまうもの、嫌われる事を恐れずありのままを見てもらおう。
「ちゃんとみてボクの最高のステージ 何も隠さないから」
自分のありのままを見て欲しい、何も隠さずさらけ出すから自分という人間をあなたに知って欲しい。
「借りてた恋愛小説 さっぱりわからなかったよ 譲ってくれたビデオいかしてる いつも見てるよ」
相手の趣味に興味を持ち、影響を受けてハマるパターンもありますが、興味を持ったもの「やっぱり面白くないな」と思う事もある、でもそれを嫌われたくないからと取り繕って「面白い」と言うのではなく、好きな物は「好き」嫌いな物は「嫌い」と言える意思を持とう。
「キライならキライと合図して それからはじまる」
どんな好きな人にも短所もある、「嫌な所があったらちゃんと言ってね」とは言われるけど、なかなかはっきり言えないものですよね 、でも必要です。
「好き」「嫌い」「会いたい」とか単に相手を思うラブソングではなく、稲葉氏からの「相手と付き合う上でのアドバイス」が聞けるのが面白い。 この頃、稲葉氏は作詞方法を変えたかったそうで、そのきっかけになったのがこの曲だと語っております。