MR. ROLLING THUNDER
アルバム「RUN」7曲目「MR. ROLLING THUNDER」 大陸的なロックナンバー。
オーケストラヒットが効果的に使われており、重厚なグルーヴだけどポップに聴こえます、随所随所コーラスも凝っているのでその効果もあると思います。
RUNのライブツアーではオープニングを飾っておりました。
イントロの重厚なコーラスが印象的、ドラムフィルが入りグルーヴが展開します。
このゴージャスな感じ、カッコいい。 壮大な感じだから、ライブのオープニングナンバーでもいけますね。
ディストーションギターのリフがクール、メロディアスなシンセフレーズが効果的に使われています。
Aメロはブレイクを利用したグルーヴ。
Bメロは16ビートに変わり、ギターカッティングが光ります。 正直、Bメロのメロディラインの方が好きです。
サビ♪誰が泣いているのか~ 個人的にはさほどサビにはパンチが無いのと感じのですが、この楽曲は重厚感のあるグルーヴとゴージャスな雰囲気を楽しむ楽曲だと思っております。
中間にドラムソロフレーズが入り 後からメインリフを乗せる展開がロックバンド感出てます。
ギターソロは怒涛の速弾きフレーズ、荒々しく一気に駆け抜けます。
アウトロでは稲葉氏の倍音シャウトが炸裂。ミニアルバム「MARS」でも披露していますがその差は歴然、声質が太くくなり、声の抜けも格段にアップしてます。
歌詞は「ローリングサンダーに助けを求める」と言った解釈で良いのでしょうか(笑) 「ローリングサンダー」って最初意味が分からなかったのですが、「ネイティブ・アメリカンの中でも祈祷や呪術に優れ、特殊な能力を有する人物の呼称」らしいです。初めて知りました(笑)
当時、稲葉氏がアメリカを一人旅した時に見た風景を歌詞にしたようで、冒頭は広大なアメリカの風景が書かれています。
「太陽の下で祈りを捧げ ヴィジョンを求め踊り続ける とがった稲妻が 低い雲に隠れて見守っている」
この歌詞で唯一ミスターローリングサンダーの事を歌っているっぽいですね。
2番からは人間の不毛で無駄な行為について描かれます。
「眠れる場所を自ら 切り取り値札をつける 盲目なやりとり 余計なものが増えてきて いつしか自分もその中で幻にどっぷり」
人間の強欲で愚かな部分を感じますね。もっとシンプルでいいのに、あれもこれもと目移りしてしまう。 稲葉氏が旅を通して感じた事なのでしょうか。
「家をなくし草は枯れ 腹が減らないとわからない 愛する人が何処かに 消えてしまわないとわからない」 欲にまみれると、当たり前の幸せを感じなくなってしまう事を危惧してます。
歌詞もサウンドも壮大さ感じる楽曲ですね。