すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

6作目アルバム 「RUN」

6作目のアルバム 「RUN」 1992年 10月28日リリース

前作「IN THE LIFE」のポップさは薄れ、完全にB'zの王道的作風の「ハードロック」に挑戦したアルバム。

以前の楽曲は、ポップさやデジタルサウンドの中に、ハードロックの要素を散りばめている感じに過ぎなかったですが、今作は完全にハードロック、でもしっかりメロディが成立しており、キャッチーさも抜群なのですんなり聴ける。

ハードロックをミリオンヒットさせ、世間にこれほどまでに浸透させた功績は凄いです、結構容赦なしにハードな楽曲もあるので、よく臆せずアルバムに入れたなぁという印象、B'zの攻撃的な姿勢を感じますね。

現在のライヴにおいて欠かす出来ない楽曲も収録されているので、B'zの中でも今後ハードロックをやっていく上で、かなり自信と手ごたえを得られた作品なのではないでしょうか。

コンセプトは「ハードロック」なので、メジャーなバラードは収録されておらず、シングル「BLOWIN」もポップな作風で本アルバムには合わないという事で収録されておりません。

松本氏のギターサウンドですが、以前は「YAMAHA MGシリーズ」をライヴやレコーディングにおいてメインギターとして使用しており機械的ディストーションサウンドが特徴的でしたが、本作品より松本氏のトレードマークである「Gibson レスポール」を使用し始め、温かみのある自然なディストーションサウンドも展開、ギターソロ時のTAKトーンにも甘さが加えられ、響きと伸びがよりクリアになりました。

ギターリフもへヴィ、ザクザク刻むリフ等、完全にハードロック。

解き放たれたかのように速弾きフレーズの応酬、テクニカルを全面に出してます。

稲葉氏のヴォーカルですが、ここからトレードマークである超人的な「ロングトーンシャウト」を取り入れ、現在のヴォーカルスタイルを確立。

声質もよりハスキーになり、表現力にも深みが増し、ダークな一面も見れます。

個人的にはこの時期のハスキーな声質も大好き。

B'zのお二人のルックスにも注目、 前作までは、髪型も短めで爽やかな雰囲気でしたが特に稲葉氏は長髪にイメチェン、驚いた人もいたのではないでしょうか?爽やかな青年からワイルドでセクシーな男性に。 服装もジーンズ、ネルシャツとアメカジになりました。 このようなルックスの変化は、自分達はロックバンドなんだという意思表明なのでしょうか。

デビュー時「♪だからその手を離して~」と歌っていた頃から、わずか4年でこの進化ですよ? 自分達の作品を進化させるべく、貪欲にいろんな物を追求する姿勢はホントに素晴らしいです。 まだまだ進化は止まりせん。
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