THE GAMBLER
アルバム「RUN」1曲目「THE GAMBLER」
70年代ハードロックを踏襲したメジャーでゴージャスなハードロックナンバー。
のっけからハードロックをかましてくれました、本格的にハードロック路線に突き進む事はとなった記念すべきナンバー。
イントロは静かなハモンドオルガンソロ、幻想的でゾクゾクしますね。「DEEP PURPLE」を彷彿させ、新たなB'zの意思表明を感じます。
バスドラムの4つ打ちに、プリング・ハンマリングを絡め、パワーコードを崩したメインギターリフが炸裂、この時点でもう熱い、ホーンセクションが入り、松本氏のギターが唸り、稲葉氏の「アオッ!!」でグルーヴが展開、テンション上がりまくり、ライヴで聴いたら発狂しちゃうよこの展開。
このホーンセクションが楽曲のゴージャス感を出してます、要ですね。
Aメロ♪僕はギャンブラー 麗しのギャンブラー~シンプルなギターのミュートコードバッキング。
Bメロ♪くずってる暇があるなら~コードチェンジが目まぐるしい、メロディは少し切ない。
サビ♪Wow 何をかける イチかバチかエヴリデイ~キャッチーでは無いけど、アメリカンロックのコーラスっぽい。
中間のブレイクダウンからのギターソロ、テクニカルに弾き倒してます。
松本氏独特のタイム感が炸裂しており、非常にデンジャラスなフレージング、一歩間違えればリズムがヅれてソロが成立しなない、キレイに弾いてもノリが出なくてカッコ悪い、この絶妙なラインが凄い。
アウトロはクリーンギターアルペジオに乗せて♪明日はどのメが出るか~で静かに幕を閉じる、ドラマティックな終わり方。
ギターリフがホントに秀逸、松本氏はリフ作りも上手いですよねぇ。
歌詞は稲葉曰く「自分が憧れている理想を詰め込んだ」 とのこと。
日常から大きくかけ離れたスケールの大きい歌詞、歌詞にもゴージャス感溢れてます。 稲葉氏の理想はアウトローなギャンブラーだったのでしょうか?
という事もあり、ぶっ飛んだ歌詞が所々散りばめられてます。
「自業自得の街道を 時速300km 走り抜けるぜ」
「南の島で恋に落ちて 野性の王国で居眠りするよ」
「どうせ儲け話なら もっと稼いで地球を買い戻せ」
ワイルドで破天荒、訳わかりません。
それにしても「地球を買う」なんてでかすぎます(笑) 「なんちゅう歌詞だよ!」と衝撃受けましたね。
主人公は1つの場所にとどまらないジプシーのようなアウトローギャンブラー、正に映画の主人公のよう、稲葉氏はそんな架空の人物に自分を投影したのでしょうか?
アウトロフレーズ「明日はどのメがでるか だれにもわかりはしない all or nothing」 明日は明日の風がふくという言葉をサイコロの「メ」とかけており、「全てを手に入れるか失うか」という主人公の生き様、男の憧れですね。
この楽曲、ライヴでほとんど演奏しないのが不思議、今のB'zでも演奏したら十分カッコいいのに。
若干サビの瞬発力やキャッチーさがそこまである訳ではないからマイナーなんでしょうねぇ。確かに自分もそこまで繰り返し何度も何度も聴いているわけではないかも・・・。
でももっと知ってもらいたいです。