KNOCKIN'“T”AROUND
松本氏のソロアルバム「KNOCKIN'“T”AROUND」
1999年4月14日発売
ギターによるインスト作品をリリースしてきた松本氏ですが、本作品では先行シングル「THE CHANGING 」でもご周知の通り、作詞・ヴォーカルに挑戦しております。
松本氏のメインヴォーカルが聴ける作品は後にも先にも本作品のみ。大変貴重であり、すごく新鮮。
野太くワイルドな歌声が印象的です。
メロディーも良質ですが、ギタリスト視点からのサウンドアプローチだと感じますね。B'zの時よりもブルージーさとアメリカンな雰囲気が増しており、松本氏が本来やりたい音楽なのかなぁ?と勝手に想像してます。
アルバムの内容としては、デジタルロック、バラード、ブルージーなハードロック、インストゥルメンタルとバラエティに富んでおり、
ギブソンのレスポールをメイン機材で使っているため、以前のソロアルバムのような機械的なディストーションサウンドは影を潜め、温かみのあるリアルでソリッドなエグいディストーションサウンドが際立ち、クリーンや流麗なTAKトーンの深みが増しております。
当時のインタビューで松本氏は「グループをやる上で歌い手の気持ちが知りたかった。」のが制作動機のひとつだったらしく、また「(B'zデビュー10周年を終えて)今までやったことのないことをやらなきゃいけないと思った。」とコメントしております。