すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

99

「Wanna Go Home」2曲目「99」

静と動が交錯するドラマティックなナンバー。

インストなのに歌モノとして聴けるので、個人的にこのアルバムで1番好きな楽曲。

とにかくメロディが美しい、松本節が炸裂。ギターが奏でるメロディにこんなに感情移入できる事はないです。ギターが歌ってます。 クリーンギターアルペジオから曲が展開します。 このギターアルペジオの旋律が美しくも切ない、ディレイを駆使して弾いてるのか?フルピッキングアルペジオを弾いてるのか?一体どうやって弾いてるんだろう? このフレーズがこの楽曲のサビフレーズ的な?役割ですかね。

シンセをバックに控えめな切ないギターフレーズ、特に1:16~ディストーションサウンドに切り替わった所で奏でるフレーズのメロディ、もう聴き惚れてしまいます。

2:12~リズムチェンジ、スクラッチ音とラップ?も入り、ダンサブルなデジタルサウンドに変わります。 2:30~のフレーズが、メチャメチャスリリングでドラマティックそしてセクシー、フュージョンギタリストが弾いてるみたい。

 ディストーションサウンドに切り替わり、感情が高ぶるように荒々しいフレーズ。

この松本氏独特のタイム感、絶対コピー出来ない・・・複雑な事やってるけど聴かせます。

そこからサビフレーズの応酬、ここがたまらなくエモーショナル。

この楽曲1988年、B'zデビュー前にリリースされた「Thousand Wave』に収録されていた楽曲のリメイク。後年2012年リリースされる松本氏のソロアルバム「Strings Of My Soul」でもリメイクされてるので、松本氏の中でも思い入れが強いのでしょうか。

ちなみにB'zの2ndアルバム「OFF  THE LOCK」収録の「ROSY」はこの楽曲を元に作られています。 ROSYのギターソロ前、「99」のサビフレーズが使われてます。

本アルバムには楽曲をイメージして書かれた詩がクレジットされているのですが、

この楽曲の詩は

「100ある気持ちのうち99はいつも君のことで胸がいっぱいだった」

やはり松本氏はロマンチストですねぇ。

こういうイメージできちんと楽曲を作っているから、インストでも情景が浮かんでくるのでしょう。

 

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