Pleasure'91 〜人生の快楽〜
8作目のシングル曲「LADY NAVIGATION」のC/W曲 「Pleasure'91 〜人生の快楽〜」
スピード感溢れるメロディアスなロックナンバー。
イントロはなんか「楽園の世界へようこそ」みたいな雰囲気(笑)快楽が始まるみたいな。 ドラムのブレイクを生かしたドラマティックな展開はロックバンドを彷彿させます。
ドラムフィルから一気に加速、スピード感の中にサビフレーズをなぞるギターが凄くメロディアス、気持ちいい。
♪一晩中ギターと女の話で盛り上がってた~リズムは16ビートに。
Bメロからサビ前のドラムフレーズから一気にサビへ加速
サビ♪いつの間にかこの街に~16ビートから一転、イントロのスピード感のあるリズムへ変わります、このリズムチェンジがサビへのスピード感を倍増させてます。
ギターソロは短めですが、TAKトーンの存在感バッチリ。
アウトロはスピード感のあるリズムから一転、サビフレーズをピアノでゆっくりと奏でる展開へ、ドラマティックで何処か切ない。
歌詞は「バンドに明け暮れていた主人公が社会人になり、楽しかった昔を思い出しながら、現状に葛藤している」と言った内容、生きていれば誰もが通るであろう気持ちを歌ってます。
夢を追っていても、諦めなければいけない時に直面し、いつしか社会人になり社会の波にもまれる、楽しかったあの頃を思い出しながら「このままでいいのだろうか?これで良かったんだろうか?」と葛藤する。でも「自分の選択は間違ってないんだ」と自分に言い聞かせ、胸を張って生きていかなきゃ、日常は止まらずに流れていく訳であって・・・ こういうリアルな悩み、誰もが経験しますよね。
これを表現できる稲葉氏の作詞力は凄い。
「もし生まれ変わったらなんて 目を輝かせて言ってたくない 」これ金言です。
この「Pleasure」というタイトル、B'zのライヴツアーのタイトルに使われます。
通常は新アルバムをリリースして、楽曲のお披露目としてアルバムツアーが敢行されるのですがそれとは別に「Pleasure」と銘打つライヴツアーが存在します。
これはベストアルバム的な立ち位置で、過去に大ヒットした楽曲やファンからのリクエストが高い楽曲を選曲して行うライヴツアー、「お祭り」みたいな物で新旧のファンが楽しめます。 このツアーでは必ず披露され、B'zのライヴでも欠かせない重要曲。
こんな重要なタイトルを持つ楽曲なのにシングル曲のC/W曲とうのが信じれない。
この楽曲をC/W曲に持ってこれるB'zの余裕を感じますね。
この楽曲の面白い所、2番Aメロ、の歌詞が年代を重ねるにつれ変わっていく所。登場人物の「アイツ」に子供が産まれる→子供が成長する→離婚する→旅に出る、と物語が展開していきます。
B'zファンの中にはこの楽曲がライヴで披露はされると「アイツはどうなってるんだろう?」と歌詞を楽しみににしているファンも多いはず、自分も含めて。
98年にリリースされたベストアルバム「Tresure」に収録されたバージョン(1998年に再レコーディング)