すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

DEEP KISS

9作目のオリジナルアルバム「SURVIVE」
1曲目「DEEP KISS」

オリジナリティ溢れる早口ヘヴィハードロック。
タイトルもかなら攻めてます(笑)

イントロの心臓の鼓音?がフェードイン、そこからのギター、ベース、ドラムの3発ブレイクがインパクト大、間に挟む稲葉氏の高笑いが何か始まる予感。
スネアロールからの16ビート、ブリブリのベースが独特のグルーヴを出してます。
単音とパワーコードを絡めたヘヴィでリズミカルな超クールなメインリフが合わさり、最高にヘヴィなグルーヴに。♪イヤイヤイヤ~のコーラスが耳に残って中毒性抜群。

Aメロ♪予想通りあの娘は逃げちゃった〜メロディーというか語りに近い感じ、歌うのが難しそう。ちょっとコミカルな雰囲気にクスっとします。
♪そりゃ他にオトコも〜の所なんて絶対歌えない。その後の高音シャウトでテンションMAX!

サビ♪僕には僕の夢がある〜メロディアスではないけど、キャッチーでロックなメロディー、このエアロスミスを彷彿とさせる早口ハードロックを日本でやってのけるのはB'zくらいなもんでしょう。
♪でもその前におくれよDEEP KI SS!の強烈なインパクト、んー凄すぎる。

間奏、メインリフのグルーヴのバッキングにスライドバーを使ったフレーズがあるのですが、これを思いついてこの部分に入れようと思ったセンスの良さ、メチャメチャ効果的に使われてます。
ブレイクからの爆発力を持ったギターソロ、心地良いラン奏法を駆使し、とにかくブルージーでロックなフレーズとソリッドなカッティングが散りばめられたB'zの中でも屈指のギターソロ。

ラストの稲葉氏の犬の雄叫びからのロングシャウト、もう最高にブチ切れてます、この時代ならではのヴォーカルです。

ラストのギターソロ、弾きまくってます、松本氏の独特のタイム感で奏でられるブルージーでロックなフレーズはホント聴いていて気持ち良い、グルーヴが凄い。

歌詞の内容。

"予想通りあの娘は逃げちゃった
いっさいがっさい持ってかれました
やはり現実は渋い"
どうやら女の子にフラレてしまったようです。

"わかってる、わかってるって、ハヤかったり、
ヘタクソだったり、
やたら気がきかなかったり、そりゃ他に男でもできるわ"
んー何の事でしょうか?(笑)アレを連想させる言い回しですが、きっと何かと不器用な人だったのでしょう。

"僕には僕の夢がある 破れかけても夢がある
ふられつづけてもこたえない
しょうもない悩みは忘れよう"
それでも自分には叶えたい夢がある、誰に何と言われても叶えたい夢が、フラレた事なんて忘れて突き進もう。

"強力な寂しさに負けない
アイアンマンになりたい
ちよっとやそっとではひび割れない 石のように
ねえ、だれかおくれよDEEP KISS"
何があっても揺るがない強い精神力が欲しい。でも最後には結局女性の愛情を求める主人公、稲葉節全開。

"あんたそれじゃ一生ダメなまんまよって
罵られあきらめられ
他人と比べられていた"
B'zがまだ売れない時代に感じた事なんでしょうか

"髪を切ってちょうだい
しゃべりかた変えてちょうだいって
あいつまるでどっかの先生"
自分のスタイルを貫く上で周りはとやかく「ああしろ、こうしろ」と型にハメたがる。
稲葉氏が大学時代、教育実習生の時、実習先の先生から「髪を切るように」と言われ、実習を辞めたエピソードが有名ですが、それが反映されてるのでしょうか。

"僕には僕の意地がある しなるムチのよな意地がある
いじめられても痛くない 噂なんてどうでもいい"
自分には絶対折れない心がある、周りからどんな誹謗中傷言われようがどうでもいい、夢に向かって進むだけだから。

"最高の人が待ってるよまだまだ チャンスは巡り巡って
黙って研ぎつづける才能 ナイフのように
でもその前におくれよ DEEP KISS"
黙々と努力して進化していけば、千載一遇のチャンスがきっとある
だからこんな自分を支えて欲しい。

" 愛の足りない人があふれ
奪うことに耽っている
爆発しそうになってる だれにもうけとめられない
今 欲しいのは優しいDEEP KISS"
愛に飢えた人に彼女を取られてしまったのか?こんな悲しい気持ちを誰かに受け止めて欲しい。こんな自分を優しく包んで欲しい。

夢に向かって周りが見えないくらいガムシャラに突き進んでるかと思いきや、最後は女の子に優しく勇気づけて欲しいなんて落ちがつく所、リアルな弱さが出ている部分がもう稲葉節全開です。


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SURVIVE

9作目のオリジナルアルバム「SURVIVE」1997年11月19日発売

前作のアルバム「LOOSE」が全盛期と記事に書きましたが、本作はB'zの才能が突き抜けてしまっており、最高到達点まで達しています。
過去の物も上手く吸収し、ハードロックに消化させ、B'zのオリジナリティの完成形です。
世間が思う「B'zらしさとは?」の答えがこの作品です。個人的に現時点で、B'zの最高傑作は何か?と聞かれたら間違いなく本作を上げます。
B'zは数年ごとに共同作業をするアレンジャーを変えるので、楽曲に新しい要素が常に加わり、年々進化しているのだと思います。
楽曲がより良くなるのであれば第3者の意見も柔軟に取り入れる所がB'zの素晴らしい所だと思っております。
B'zのお2人も好きなアルバムとして本作をたびたび挙げています。


B'z流早口ハードロック、原点回帰の打ち込みデジタルサウンド、黄昏アコースティックロック、お洒落でメロウなバラード、3連ロッカバラード、ブラスロック等とにかくサウンドはバラエティに富んでおり、いつ聴いても飽きないし今聴いても新鮮、そして捨て曲がない。
B'zの音楽性の広さに脱帽です。

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ビリビリ

23作目のシングル「Liar! Liar!」C/W曲
「ビリビリ 」

16ビートのダンサブルな大人な雰囲気漂うロックナンバー。

イントロ、ハネる感じの16ビートデジタルループにファンキーなギターカッティング、サビフレーズを踏襲したピアノがなんか大人で儚い雰囲気出してます。

Aメロ♪なにげない 出会いの時に〜セクシーなメロディー、稲葉氏の歌い方も色気あります、短いフレーズなのに。
♪誤解でもかまわない〜この儚いメロディーが凄くエモーショナル。
Bメロのバッキングギター、ボトルネックを使ったアイデア溢れプレイ、よくこれをバッキングにしようと考えたもんだ。

サビ入りのブレイクでヴォーカルにエフェクトかけサンプリングした♪But But〜がインパクト大。

サビ♪これ以上はもう踏み込めないよ〜ダンサブルで覚えやすいメロディー。

ギターソロ、かなり歪みの効いたディストーションサウンドで、若干弦をハーモニクスした状態でフレット間をプリングしながら上昇するアイデアギタープレイ、そして1音をダーティ、ファンキーに鳴らすギタープレイもシンプルながら最高にカッコイイ、そこから切り込んでるフラメンコチックなギターフレーズ、もう素晴らしいセンス。

アウトロのギタープレイ、エモーショナルなチョーキングと松本氏の代名詞ラン奏法、安定です。

歌詞全文
なにげない出会いのときに わかっていた
さりげないサインをもらった 誤解でもかまわない

たしかにいい ズルズルひきずられていきそう

But...
これ以上は もうふみこめないよ
きみを見つめた眼がしびれてる
どこかできっと誰か見てる
きみって まるごとワナのよう

あからさま 気分もりあがる 電話がつづきゃ
まっさかさま がけから落ちてくように 抱きあっていた

これはすごい 金縛りを解くより大変だ

But...
これ以上は もうふみこめないよ
きみに触った手がしびれてる
いきつく先にゃ トラブルが待っている
悪魔よ ひっこめ今のうちに

わかると思うけど けっして僕はシンボウ強い方じゃないよ

ビリビリビビってる きもっ玉ちぢんでる
ひとり相撲だよ こりゃはずかしい
会わなきゃよかったなんて思わないけど
ヨすぎるひとよ あああ どうして

キライじゃないよ いくとこまでいきたい
何もかも すっきりするかもわかんない
でもどうしてでも 僕は帰ろう
いくじなしやろうに なりさがろう バイバイ

おそらく好きになってはいけない相手を好きになり、のめり込んでしまった主人公。
しかし、世間からの風当たりは冷たく、トラブル続きでなかなか上手く行かない2人。関係を断ち切ろうとするが好きなだけにそれが出来ない、葛藤の末自分が意気地なしと言われても良いから関係を断ち切る決心をしたのか?それとも2人の関係を続ける決心したのか?
恋愛のシチュエーションではなくてもいろいろと深読みができる歌詞です。


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Liar! Liar!

23作目のシングル「Liar! Liar!」」
1997年10月8日発売

B'zの原点であるデジタルな部分とハードロックな部分の融合の完成形が本楽曲。見事なバランスです。進化したB'zが原点回帰、これはカッコイイ。

イントロ、リズミカルなデジタル音何か始まる予感、ゾクゾクしますね。
サンプリングされた?ギターが唸りを上げ、ブレイク連発の超絶カッコイイギターリフ、もうここでガッチリ心持ってかれますね。リフに絡めた松本氏特有の単音オルタネイト上昇フレーズが効果抜群。
凄くヘヴィでロックだけど程良くリズミカルなデジタルサウンドが合わさってメチャメチャ気持ちいいグルーヴ。

Aメロ♪真っ黄色いシャツ着ちゃって〜初っ端の"ま〜"のネチッこさが抜群のインパクト!
早口メロディーが、印象的。
Bメロ後半♪何処までも 追い詰めても〜ギターのジャーン!とギュイーンの存在感、ワクワクしますね。サビ直前のグルーヴで開放弦を絡めたプリングフレーズか最高にクール、こういうテクニカルな部分決してひけらかさずに曲になじませるセンスはホントに凄い。

ドラムフィルからのサビ♪You, liar, liarもう信じられないや〜1発で覚えるサビメロディー、キャッチーの極み。
しかもリフとメロディーが一緒、キャッチーな楽曲はこうでありたい。

ギターバッキングフレーズは松本氏の単音オルタネイトフレーズでとにかく動き回る。

ギターソロ、松本氏この時期よく使っていた、ハンマリングプリングを織り交ぜながらフレット間を上下移動するテクニカルフレーズ、見栄えもインパクトあり、当時衝撃でしたね、どうやって弾いてんだ?と。
歌番組でやってた、片手奏法パフォーマンスは度肝を抜かれましたね。
今でも鮮明に覚えてます。

ラストサビ、サビメロディーのブレイク連打からのギターのギュイーンがいつ聴いてもカッコ良い。凄まじいトーンの存在感、とにかくサウンドがエグい。
アウトロ♪Baby, do you want the truth?
イントロ、Aメロ前のフレーズですがラストはヴォーカルとリズム隊の一糸乱れぬユニゾンプレイ、カッコ良さMAX。

まっ黄色いシャツ着ちゃって
歌いだしそうな表情さらして
ダンナと仲良く腕組んで
道横切ってんのはオマエだろう
つっこんじゃうぞ
アクセルべったり踏んで
大渋滞のせいじゃない
こんなひどい頭痛
どこまでも 追いつめても
むなしいだけ

You, liar, liar
もう信じられないや
なんてスッパイんだ
オトナのパラダイス
好きかキライか
それだけじゃ甘いや
青くさいやつが
おいてけぼりくらうよ

先生はママと 政府は火星人と
警察は悪い人と
僕の知らないとこで とっくに
ああナシがついてる
それってダンゴウ社
うたぐり深いやつに
なっちゃったのは
週刊誌のせいじゃない
オマエのせいでしょ
でも真実を 知ることが
すべてじゃない

Oh, liar, liar
もう信じられないや
迷路みたいだ オトナのパラダイス
いいか悪いか それだけじゃ甘いや
アレやコレやで 地球だって回らぁ

僕らの place! けわしい space!
さぁ ハラくくろう

You, liar, liar
もう信じられないや
なんてスッパイんだ
オトナのパラダイス
完全な芝居で 信じさせてよ
ウソなどないと 思いこませてくれ

Oh, liar, liar だれもがliar
愛する人が ハッピーになりゃ
それでいいや

Baby, do you want the truth?
Baby, do you want it?
Baby, do you want the truth?
Baby, do you want it?

タイトルを直訳すると「嘘つき」内容は社会風刺。
深い歌詞ですね。
恋人・親・警察・政治家等今まで信じてきた人達が自分が大人になるに連れて嘘つきだと感じるようになる、白か黒かしか教わってこなかったけど、理不尽というか暗黙の了解的なグレーゾーンの世界もあると悟り始める、それを「すっぱい大人のパラダイス」と秀逸な表現をしている。
どうにもならない事実だってある、だから腹を括って世の中に飛び込んでいかなきゃならない。知らない方が良い真実もある、知ってしまえば痛みを伴う事だってある、それを嘘のまま信じてしまえばそれは嘘にはならない。
"みんな嘘つきだぁ"なんて心が乱れてる所に"愛する人が ハッピーになりゃ
それでいいや"と開き直りでしめる所が稲葉節。
"誰もがliar "とは自分以外なのか?自分も含まれてるのか、これを考えて歌詞を読むと解釈が変わってくるかも?
大人になって読んでも深い歌詞だなぁと思います。

本楽曲は前作「Calling」とは対照的でほぼ1週間で完成したという(笑)
B'zの最速記録らしいです。


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Gimme your love (Live at Tokyo Dome)

22作目のシングル「Calling」C/W曲

「Gimme your love (Live at Tokyo Dome) 」

4thアルバム『RISKY』に収録されている「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」のライブ音源。
1997年に行われたツアー『B'z LIVE-GYM Pleasure'97 "FIREBALL"』の、3月22日の東京ドーム公演でのライブ音源を収録しています。

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おそらくライブ音源のCD化はこれのみじゃないでしょうか?B'zはライブアルバムを発売していないのでメチャメチャ貴重です。

B'zはこの時期すでに、サウンドが全体的に分厚くなっています。当時から7年前に制作された本楽曲がですが、この分厚いサウンドで演奏しているので、カッコ良さが倍増、ヘヴィな上、超ファンキー。もう完全ハードロックです。
稲葉氏の荒削りでワイルドでシャウトしまくりの自由なヴォーカルはライブならではです。
松本氏のギタープレイも必聴、とにかくリフの格好良さったらもう・・・。

ちなみに私はこれで「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」の存在知りました。サウンドが分厚いライブバージョンを先に聴いちゃったので、『RISKY』に収録されているバージョンを初めて聴いた時少々物足らなく感じてしまいました(笑)


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Calling

22作目のシングル「Calling」
1997年7月9日発売

異なる楽曲が融合した何とも斬新な曲構成がインパクト大、壮大なロックバラード。
キャッチーなコーラスが耳に残るミドルテンポなロックと美しいメロディーにストリングスが絡んだロックバラードが1つの楽曲で堪能できる非常に美味しい楽曲。
ストリングスとディストーションギターをバックに壮大にパワフルに歌い上げるロックバラードは、アメリカのロックバンドでしか成し得ないと思ってましたが、B'zは見事にこれをやってのけました。

イントロ、デジタルループにAコードを基盤にしたワンコードギターリフをひたすら奏でる展開が凄くキャッチー。アコギを被せるセンス素晴らしい。
♪この声が聞こえるかい〜キャッチーなコーラスの間に挟まれるギターソロがエグいし入れ方が上手い!これだけテクニカルなソロフレーズを楽曲の中に見事に溶け込ませるのはさすが。
このソロを聴いて、「B'zのギタリストは日本の中でもトップだな」と確信しました。
♪どうか苦しまないで〜パワフルなロングトーンからの、プリング、ハンマリング、スライドを絡めたギターフレーズ、ロングチョーキングで一旦静まる所がメチャメチャしびれる。
テクニカルな事やってるんだけど曲にちゃんと馴染んでる、凄い存在感。

Aメロ♪あっという間〜ピアノをバックに優しいメロディーを歌い上げてます。ここでバラードになる展開というのが当時とにかく衝撃でした。CMでは前奏部分のキャッチーなコーラスだけが流れていたので、こんな感じの曲なのかなぁと思っていたら、このしんみりなバラードへの切り替わりに度肝を抜かれました。
途中からリズム隊が加わりバンド演奏に変わる。
Bメロ♪1つ1つと〜なんとも美しく儚いメロディー。
サビ前、ディストーションギターのジャーンで、重厚なロックサウンドへ変わる瞬間、ゾクゾクしますね。
サビ♪君がいるなら 戻ってこよう〜パワフルでいてメロディアスなサビ、ミドルテンポグルーヴにギターのディストーションパワーコードバッキングとストリングスが融合、壮大なサウンドが素晴らしい。

ギターソロ、ワウの効いたギターサウンドが印象的。テクニカルなフレーズは使ってないですが、チョーキングを駆使したエモーショナルな非常に心揺さぶられます。ギターソロ終盤のタイム感バリバリの速弾きフレーズが最高に感情がぶち上がります、バラードにこの重厚感のあるパワフルなギターサウンドは松本氏の魅力の1つですね。

Cメロ♪どれだけ離れ 顔が見えなくても〜儚いメロディー、最高にエモーショナル。バッキングのストリングスが切ない。
そしてラストサビへ。

最後のサビのバッキングで鳴るストリングスのフレーズが最高にメロディアスで感動的、とにかくこのサビを感動的に壮大に盛り上げる重要なパートです。

♪輝く瞬間鮮やかに〜ここ最高に盛り上がる。稲葉氏の高音絞り出すようなヴォーカルが最高にエモーショナル。

♪Can you hear the calling?〜で一旦ブレイクし、イントロのグルーヴに切り替わる、この部分を初めて聴いた時あまりにもカッコ良い展開に"うおーっ!!"ってなりましたね(笑)

歌詞全文載せます。
この声が聞こえるかい wow wow wow wow 今なら聞こえるかい 
どうか苦しまないで

 あっという間 時間は積もり 何も見えなくなりそう 街の色も 変わりつづける中で なんだか今もいっしょにいる

何かが心をつないでいる いつでも気にしている 強い磁石に引っぱられているように 気がつけば無邪気に笑いあう

ひとつひとつと 窓に灯ともる

きみがいるなら戻ってこよう いつでもこの場所に けがれなき想いが ぼくらを呼んでいる I can hear the calling

どれだけ離れ 顔が見えなくても 互いに忘れないのは 必要とし 必要とされていること それがすべて 他には何もない

きみといるとき ぼくはぼくになれる そういう気がする 言葉よりはやく わかりあえる 輝く瞬間 あざやかに いままでもこれからも 約束などすることはないだろう だれにも真似できない 同じ夢を見よう Can you hear the calling?

 この声が聞こえるかい wow wow wow wow 今なら聞こえるかい どうか苦しまないで

この歌詞、B'zの歌詞の中でトップ3に入るくらい好きです。
稲葉氏の作詞能力の高さを感じた詞ですね。
もう説明をする必要はないかと。
一般的にはラブソングで知られていますが、しかし直接的な歌詞は出てきません。恋人同時、夫婦、友達、親、どんな関係でも当てはまり、どの時代でも通用する詞です。
稲葉氏は普遍的な歌詞を書く能力がメチャメチャ高い。

97年のライブツアーで未発表曲として披露された本楽曲、ファンから「シングル化して欲しい」との声が殺到しリリースに至ったそうです。初披露時はイントロ・アウトロのロックパートがないバラードのみの構成でした、シングル化するにあたり、2つの曲を融合させるアイデアはさすが、ファンを楽しませるため気合い入ってます。完成までに費やした期間はなんと7ヵ月以上!!(B'z最長記録らしいです)超力作です。


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哀しきdreamer

21作目のシングル「FIREBALL」C/W曲
「哀しきdreamer 」

静と動がきっちりと分けられたヘヴィなハードロックナンバー。
「FIREBALL」に負けず劣らずの迫力で、こちらの楽曲も全て生音で松本氏がベースを弾いてます。

イントロ、アコースティックギターのミディアムヘアテンポの5拍子コードカッティング、そのままAメロへ。
Aメロ♪吹き続ける風〜アコースティックギターのバッキングに抑え気味のヴォーカルと気だるいメロディー、マニアックな雰囲気、どちらかと言うと稲葉氏のソロ曲っぽい。
Bメロ♪めんどくさいこと もうやめたいこと〜ジリジリ音域があがるヴォーカル、"忘れてみよう"でサウンドが途切れ、一気にヘヴィハードロックグルーヴに、イントロのアコギリフをディストーションギターで再現。イントロ→Aメロを聴いた時、マニアックな印象を受けちょっと敬遠していたのですが、この意表をつかれたサウンドチェンジに心を一気に持って行かれました。

サビ♪夢見てもいいだろう〜ここから4拍子の疾走感溢れるヘヴィグルーヴになります、ギターバッキングのザクザク具合が最高にヘヴィです。
サビが終わり、また急にアコギに戻ります。正に静と動。凄い斬新な曲構成。

ちみに2Bメロ♪どんなジャンルもないない〜のシャウトがたまらなく好きです。

ギターソロ、エグいチョーキングから始まる、松本氏特有の高速運指フレーズのオンパレードでメチャメチャカッコ良い、凄いドライブ感、松本氏のプレイでここまでブチ切れた感じで荒々しいギターソロは初めての感覚でした。

ギターソロ後の大サビ♪何もかも消えて生まれ変わるよ〜最後に更にテンションの高い展開に持ってくるのはさすが、マジでテンションMAX。
ラストは♪本当に出来るなら〜の超絶シャウトは血管ブチ切れるかの如くのテンションと迫力。
アウトロはメインギターリフに意外性のある単音ギターとベースユニゾングルーヴが絡み、曲が終わります。
最後の最後まで驚かせてくれます。

歌詞全文を載せます。
吹きつづける風 葉っぱをちぎって 街を走って 

心は揺れて 古いページを めくりかえして ため息ばかり でてくるなら
道徳不道徳 常識非常識 どっちつかずの 生活に気づいて

めんどくさいこと もうやめたいこと 山のようなうそ 全部忘れてみよう

 夢見てもいいだろう ちょっとくらい 逃げてるだけだと せいぜい笑うがいい 僕が変わってゆくところ ぜひとも 君には見てほしい then you're gonna see

なにで君の価値は 決まるのだろう 見えないものか 姿形か
どっちでもいい どっちもいっしょだ 真空地帯に どんなジャンルもないない

夢見てもいいだろう ちょっとくらい 逃げてるだけだと せいぜい笑うがいい 信じなくても おがまなくてもいい 体はムズムズしてくる we're gonna feel

何もかも消えて 生まれかわるよ 新しい日々が おとずれるよ よけいなものを 捨ててごらんよ 値札はいらない 本当にできるなら?

夢を叶えるために頑張っていてくじけそうな事があったら、何が正しい?何がダメなのか?そんな事一旦忘れてみよう。
夢を追う人を「現実から逃げてるだけ」だと否定する人もいる、でも君だには僕が変わる所を見てて欲しい。
自分の価値なんて、こんな空っぽの世の中で誰にも決められない。
余計な物を捨てて、生まれ変わろう、そうすれば新しい未来はきっと訪れる。
夢追い人へのメッセージソングと行った所でしょうか。

でもちょっと難解な歌詞のような気もする。


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