すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

FIREBALL

21作目のシングル「FIREBALL」1997年3月5日発売

グランジ色の強いワイルド・エネルギッシュでダーティーなハードロック。正にB'z流グランジロック。
もうこれはもうJ-POPの域を超えてます、完全なハードロック、前シングル「Real Thing Shakes」よりもメロディーやヴォーカルのクセが強い。 ホントにカッコイイ。
この曲は「愛しい人よGood Night...」から続いていたミリオンセラー記録をぶった切った曲でもあります。こんな一般受けしないような楽曲が75万枚売れたのは凄いとしか言いようがない。
リリース当時中学1年生だった私は今までのメロディアスなB'zじゃなかったのでなんか凄い事になってるなと攻めの姿勢に心底恐れ入りました。こんなハードロックをシングルでぶち込んでくるなんてホント挑戦的。
ミリオンセラー記録が途絶えた事に対して松本氏がインタビューで「記録はいずれ止まるし誰かが破るもの、今は守りに入らないという気持ちが強い」と語っていたのがとても印象的でした。

イントロ、フェイザーの効いた超クールな単音ギターカッティングから、一気にヘヴィなミドルグルーヴへ展開、ブリブリにうなるベースがジリジリと燃え上がる炎のよう、超カッコイイ。
Aメロ♪夜明けまで続きそうな〜
ねちっこくセクシーなメロディー、ヴォーカルも最高にセクシー。
シンプルなコード進行ですが、ワンコードを崩したバッキングフレーズに残響エフェクトを使用しているので凄く不思議な雰囲気を感じます。
♪相手の流れに〜の部分で一気にヘヴィなディストーションギターサウンドに変わる、カッコイイ。
そこへ挨拶代わりに松本氏の手癖全開ラン奏法ギターソロ。
Bメロ♪裏切られてもコケてもあれちょんぎられても〜シンプルなメロディー、早口全開なので凄く耳に残る。
バッキングのカッティングが超ファンキー。
サビ前の変拍子バリバリユニゾングルーヴ、どうやって思いついた??
このグルーヴを経てサビで一気に爆発。
サビ♪魂に火をつけろ〜正に炎が勢いよく舞い上がるかのようなサビの爆発力、メチャメチャエネルギッシュです。特筆すべき点は、パワーコードを使い、フレット間を目まぐるしく上下するバッキングギター、冴え渡ってます。松本氏のバッキング真骨頂。ヴォーカルはワイルドそのもの。

ギターソロ、とにかくソリッドでワイルドなサウンドがカッコイイ。
速弾きテクニックをひたすらひけらかすのではなく、松本氏の特有のタイム感と手癖フレーズを最大限に駆使し、ロックでカッコイイフレーズのこれでもかと詰め込んでます。

ラストサビ
♪You know my soul is flyin'like a fireball〜この部分、興奮度MAX。
♪空を燃やしながら〜のブチ切れた高音シャウトが最高。
日本人でこのニュアンス出せるのは凄い!鬼気迫る凄さ。

エンディング♪自分もとえいえいえい〜とねちっこく歌い、ディストーションパワーコードが鳴り、曲が終わります。ホント攻めてます。

ホント魅力があり過ぎて上手く言葉に出来ないのが悔しい、とにかくB'zのハードロック面を全て詰め込んだ楽曲なのでシングルジャケットには「No synthesizer & No computer used」とクレジットされています、つまり全て生音。ギター、ベース、ドラムのみの演奏。
特にベース、凄くブリブリしたフレーズとサウンド、フレット間をよく動いたり、随分目立つベースだなぁと思ったら松本氏が弾いてると知ってビックリ!!納得でした。
そして、流麗なギターサウンドがトレードマークの松本氏ですが本楽曲ではソリッドで良い意味でダーティーサウンド、荒々しさが垣間見れます、珍しいです。

歌詞は「辛い現状を変えたいなら、つまんねぇ信念やプライド捨てて、文句ばっか言わずに行動に起こせ!!」と稲葉氏の叱咤激励です。

"尻にしかれっぱなし 座ぶとんのような心と体よ
この形勢を逆転したいと からまわりして
びんぼうゆすり"
人から指図され、この状況を変えたいともがいている、頑張っても上手く行かない現状。
今までに「座布団」をこんなにかっこ良く歌うハードロックがあったか?
もう衝撃、稲葉氏良い意味で頭がぶっ飛んでる。

"がんじがらめかといえば そうでもない
ひまだらけの ちょっとむなしい感じ"
辛い現状だと嘆いてるけど、ホントに誰から見ても酷い状況にあるのか?実際はそんなことない、ただ自分がヌルい環境にいて、それにどっぷり浸かっている事の方が多かったり・・・本質をついてます。

"裏切られても コケても アレちょん切られても
いじめられても たたかれても しぶとく生きたい
どんな高級セラピーも あてになんない時代にあと何がある"
人から何を言われても気にしない事、高い金を払って人に相談したって自分が動かなければそんなものあてにならない。
「アレ」ってなんだろ?(笑)当時この歌詞に聞いた時笑っちゃいました(笑)

"魂に火をつけろ まっ青に こおりついちゃう前に
My soul is flyin'like a fireball
クズのような 迷いも灰になれ
飛んでゆける 空を燃やしながら
夢のもとへ そして自分のもとへ"
凄く、センスある歌詞だなぁと思います。"自分の魂=火の玉を"燃やしながらくだらない迷いなんかどんどん灰にする(迷いを捨てろ!と言う事)、そして夢に向かって火の玉を飛ばし、それはいずれ自分の元に帰ってくる(つまり成功を意味する)この表現力、シンプルだけどホントにセンスある。
稲葉氏の手にかかれば"魂に火をつけろ"っていうありきたりな表現をここまで説得力ある言葉に引き出せるという、んー凄い。

"だれにも よりかからないで やっていくことは
信用するなとか 友情すてろってことじゃなくて
クジがはずれても ねちねちグチらず
前にすすめるかどうかだろう"
自立は人を信じるな、頼るな!ではない、どんな状況であっても「俺は恵まれてない・・・」なんて愚痴るのではなく、今のおかれた状況で打開する事を考えろ!!
今の時代でも共感できる。

"目をとじ 耳をすまして
快感のしっぽをつかんだなら
一気に天まで届くような声をあげて
どんな国境も 自由に越えてしまえ"
自分を研ぎ澄ませ、「これだ!」って思えたなら、その気持ちが冷めないうちに迷うことなくとことん進め、そうすれば自分のフィールドは世界に広がる。
ここの"国境を超えてしまえ"とスケールの大きい表現、背中を押されますね。

"いいかげんな情熱も灰になれ
どうでもいい信念も灰になれ"
今まで培った経験やプライドは成長を妨げる原因となる、だってその経験は間違っているかもしれないから・・・・
そんなプライドや情熱を捨てて、1からやり直す事も大切。
稲葉氏、さすが、本質をついてる。

www.youtube.com

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Little Flower

ソロアルバム「マグマ」
15曲目「Little Flower」

アルバムを締めくくるに相応しい優しく包み込むようなバラードナンバー。
不思議な浮遊感が漂い、難解な曲構成。

イントロ、アコースティックギター、シンセパッド?にリバーブ?をかけたような、摩訶不思議なサウンド
このサウンドこそ、この楽曲の雰囲気の顔です。

♪夜更けのひとりごと〜のメロディーから始まります、この緩やかなメロディーをファルセットで歌い上げてますが、これがとてもエモーショナル。
個人的に思う事、「ヘヘイ」が実に稲葉してらしい。
♪君の分かりやすい笑顔が〜
こはちょっと切なさのあるメロディー、
♪このこころ〜でハードなブレイクが入り、ハードな展開になると見せかけて緩やかなグルーヴなる部分は、一筋縄には行かない稲葉氏らしい展開。
サビ♪目を覚まそう〜優しい包み込まれるメロディー、ヴォーカルの優しい歌い方がGOOD。
間奏、ノスタルジックなチェロ?のソロ、凝ってますねぇ。B'zではおそらくやらないであろう芸当。
ジェフ・ベックの影響を受けたというラストのスライドギターソロ、これがとても良い雰囲気、一気に壮大になり正にラストに相応しいエモーショナルなソロです。

歌詞全文

”夜更けのひとりごと 月も笑って眺めてるよ
今までの僕は ひび割れたグラスだと
ぽっかりあいた穴から なにもかもこぼれてる
本当には うれしくも かなしくもないような このこころ
めくるめく ひとりごと 誰も聞きたがってないよ
流れる雲に吠える... 猫は知らん顔で寝てるよ

君のわかりやすい笑顔が 意識の底に話しかける
あなたのその胸をさいて どろどろのこころを見せてと

目を覚まそう むなしがりやの夢は もう終わる
うなされてる 僕の指を君が つかんでくれる 強くしっかりと

いっしょならば やすらぎや はげしさや 寂しさで
すき間は埋まってゆくよ これからはもう  空っぽじゃない

目を覚まそう ひとりよがりの ドラマにあきたなら
やわらかい 君の頬に そっと手を触れてみよう そっと
与えたことばかり 覚えていた 僕に おやすみ
小さな花を 抱きしめる君を 抱きしめてみたい
今度は僕が”

自分を「ひび割れたグラス」に例えていて、繊細でネガティブ思考の主人公、でも1つ救われるのはこの主人公の心の隙間を埋めてくれる恋人の存在があること。陰鬱な雰囲気な本アルバムなだけに、ラストは救われる展開でホントに良かったです(笑)

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愛なき道

ソロアルバム「マグマ」
14曲目「愛なき道」

ポジティブでストレートなロックナンバー。
詞のヴォリュームが大きいので、歌詞を重視した楽曲だと思います。
楽器隊のブレイク連打から曲が展開、ドラムサウンドも程良く重いので、ブレイクショットが気持ち良い。
ミドルテンポのグルーヴにバッキングのピアノが凄くボジティブな雰囲気を醸し出します。

Aメロ♪十分だろう 僕らは〜どことなくフォークソングっぽいメロディーの中に、ブルージーさがある感じ。
サビ♪愛のない 長い長い道を ぶっ飛ばしていこう〜ボジティブでメロディアスでパワフルなメロディー、バンド隊のタメの効いたグルーヴも良いですね。

歌詞全文

"十分だろう 僕らは十分すぎるほど
愛という名のルールに 懸命につくしてきた
うしろゆびなどさされることもないままに
ある種の理想に限りなく近づいていたみたい
でも おまえの想像もつかないような僕がいる
ああ おまえが知ったら気絶する
間違いない
うそもつかないで やりくりしてたはずだけれど
うそをつかないで すむような話題に逃げてただけ
愛が先なのか 罪が先なの 知らないけれど
けっこう疲れたってことは休めってことだろう
ありがちな症状だ いつのまにかこうなってる
ああ あるがままの相手じゃない 互いに見ていたのは

愛のない長い長い道をぶっとばしてゆこう
幻を次から次へと追いやって
もうひとりじゃない ましてなあなあになるわけでもない
ういういしいぬくもりが
もっとあざやかに見えるよ

おまえのエンジンをもっとうならせろ
こわれたように叫んでみれば
地平線の果てに見える 信じられるものが見える
どんな言葉も表せない 愛の言葉はがらくたになる
誰がつくった道を走ってるの
精神のリミッター みなのうなしてしまえよー

愛のない長い長い道をぶっとばしてゆこう
人が見たら驚くよな 少ない荷物で
もうひとりじゃない まして なあなあになるわけでもない
ういういしいぬくもりが もっとあざやかに見えるよ
どこまでも楽しんでいける 自分の道ならば
ときにはげしいさみしさと戦いながら
I’ll give you a ride もしもだれかが望むならば
美しい思い出だけを 胸にひめとびだそう"

付き合いが上手くがいっている男女、周りから見れば理想の関係、でもその裏では本当の自分を押し殺してきた、きっと自分の本性を知ったら気絶するくらいビックリするだろう、何処かでありのままを見ないように逃げていた。だからこそ波風立てずに上手くやれていた。
ここから先も2人で上手くやって行くにはお互いのありのままをさらけ出し受け入れる事。"もうひとりじゃない"という歌詞がこれから2人でやって行こうという気持ちが伺え、ある意味プロポーズソング?かもしれません。
もっと深い内容なのかもしれませんが、理解力と語彙力が無いのでこんな感じの考察しか出来ず(笑)
もっと気の利いたレビューできるよう努めます。

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JEALOUS DOG

ソロアルバム「マグマ」
13曲目「JEALOUS DOG」

イントロ、犬の鳴き声(稲葉氏が当時飼っていた犬の実際の鳴き声だそうです)、嫉妬心塊を現すら、ブルージーで重いギターリフ。
16ビートのドラムループが展開アコギも加わり、よりアメリカンな感じに、雰囲気出てますね。

Aメロ♪もっとボクに優しく笑いかけて欲しい〜言葉数が多く、ブルージーなメロディー、スライドバーを用いたギターのバッキングフレーズがかなり肝ですね。曲全体部分に効果的にスライドバーが使われてます。

サビ♪やいちゃうメラメラ嫉妬が燃えてる〜細かい譜割り、リズミカルなメロディー、一部コミカルな歌詞と相まってメチャメチャ耳に残るメロディー、これも凄く印象的です。
バッキングのアコースティックギターのリズミカルなストロークがサビのリズミカルさに繁栄されています。

間奏はブルースハープソロ。
アウトロ、テンポアップする展開がクール!たたみかけるようなブルースハープがロックですねぇ。

歌詞全文載せてます。
"もっとボクに 優しく笑いかけてほしい なるべくボク一人だけに

 あいつのつまらないジョークにうけてるなんて たのむからやめてほしい
 どこがいいの あいつの どんなとこにほれてるの
きっとだまされてる マイダーリン
みっともないと 言われても かくしてはおけない

 たとえ君が だれかのものだろうと 毎日くりかえしてる ばかばかしいゲームで みんな二重 三重に ホンネをかくしすましてる

やいちゃう メラメラ 嫉妬が燃えてる 体がアツイ なりふりかまわず 君をモノにしたい
自分で自分が一体誰だかわからなくなる 気がついたらもう飛びかかってるよ

君とアイツの目と目でする会話がくやしい ボクの入りこめない世界
傷つくのは毎度のこと なめてりゃなおるぜ ストレス なんかに 絶対やられない ねぇ…

そこのキミ ボクを心配してくれるなら おいしいオヤツを今すぐ たらふくちょうだいよ

 やいちゃう メラメラ 嫉妬が燃えてる 体がアツイ なりふりかまわず 君をモノにしたい
思いどおりに 隅から隅まで ナメまわしてみたい 恋とか愛とかにゃ まるで 興味はない

 ああ… わかってるよ 脈のないコミュニケーション いつまでむなしく 続けてゆくのだろう

 やいちゃう メラメラ 嫉妬が燃えてる 体がアツイ なりふりかまわず 君をモノにしたい スキになりすぎて キライになりそうな ヘンテコなフィーリング 寝ておきて 忘れてれば それでもいい"

飼い犬がご主人に嫉妬する目線で描かれている歌詞ですが、実は男が好きな女性に対しての嫉妬を歌ってます。
もう恥ずかしいくらい自分の正直な気持ちを放出、でも男なら分からないでもない、この誰にも言えないに気持ちをここまでリアルに代弁してくれる稲葉氏、ありがたいです(笑)

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Chopsticks

ソロアルバム「マグマ」
12曲目「Chopsticks」

2分15秒の変拍子リズムのインストナンバー。

打楽器を駆使した、パーカッシブなアフリカンビートがフェードインしてきます、重厚感のあるグルーヴ。
途中から変拍子のリズムに、クランチサウンドの効いた変拍子単音フレーズがループされます。なかなかヘヴィ。
なかなか独特のインスト、稲葉氏の世界観ですね。

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なにもないまち

ソロアルバム「マグマ」
11曲目「なにもないまち」

ボサノヴァ調の何とも妖しく、エキゾチックなナンバー。
この雰囲気、サウンドアプローチはトム・ウェイツを彷彿とさせます。

イントロ、パーカッシブなボサノヴァのグルーヴにワウの効いたギターコードストロークが何とも妖しい。
Aメロ♪カーテンを閉め忘れ〜なんとも情緒的なメロディー、ねちっこく艶やかなヴォーカルがクール。バッキングのギターコードストロークの妖しさったらもう・・・この1発で曲の雰囲気を支配してますね、すごい存在感。
Bメロ♪いつもどおり〜メロディアスです、♪僕以外の〜ここのヴォーカルの伸びがGood!!
サビ♪なにもない なにもない〜超クセが強いメロディーなので、1回聴いたら頭から離れず、1回で覚えました(笑)ある意味1番印象に残った楽曲です。
アウトロ♪ヘヤヲデヨウ アシタニナッタラ〜エフェクトヴォイスが何とも不気味、でもどこかコミカルな感じ。

歌詞全文

カーテンを閉め忘れ 朝日が僕にたずねる
ひとりで眠るベッドは ちょっと広すぎやしないかい
パンにかじりつきながら コーヒーの湯気を眺める
きみの消えたこの部屋は静かすぎやしないかい
いつもどおり 僕以外のなにもかも
なにもない なにもない なにもない なにもないまちじゃ
あるいても はしっても ないても どこにもたどりつけない
なにもない なにもない なにもない なにもないまちじゃ
あれもない これもない それもない ここにいるイミがない

信号待ちでラジオのボリュームをあげて歌う
ぽっかりあいた助手席には 光を受けてほこりが舞う
過ぎる景色は僕をつきはなす
なにもない なにもない なにもない なにもないまちじゃ
あるいても はしっても ないても どこにもたどりつけない
なにもない なにもない なにもない なにもないまちじゃ
あれもない これもない それもない ここにいるイミがない
ヘヤヲデヨウ アシタニナッタラ
マチヲデヨウ アシタニナッタラ
ヤッテイケル ヒトリニナッテモ
ウマクズルク ヒトリニナッテモ
ヘヤヲデヨウ アシタニナッタラ
マチヲデヨウ アシタニナッタラ
ヤッテイケル ヒトリニナッテモ
ウマクズルク フトクミジカク

恋人との失恋を描いてます。
日常生活の風景を上手く使って独り身になった寂しさや虚しさを表現する描写が素晴らしい。
恋人といたから今住んでる場所にいる意味があった、だけど別れてしまった今はもうこの場所にいる意味はない。
そう思った主人公は街を出る決心をする、きっと1人でも上手くやっていけると自分を鼓舞しながら。
曲調は陽気な感じですが、歌詞はなかなか重たい。

ライブバージョン(原曲と少しアレンジのテイストが違いますが)


KOSHI INABA(B'z)なにもないまち 2014年 LIVE

 

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灼熱の人

ソロアルバム「マグマ」
10曲目「灼熱の人」

クランチの効いたシャッフルギターリフを主体に構成された、本アルバム随一のエネルギッシュでアッパーなハードロックナンバー。
レッド・ツェッペリンを彷彿とさせますね。

冒頭から、メインのギターリフが炸裂、火が出そうなクランチサウンドが超熱い!!正に灼熱。ドラムが入り、16ビートのリズムを展開、ギターとベースがユニゾンしてリフを奏でる所がクール。
Aメロ♪季節さえ変わらないような〜バッキングのメインギターリフが曲を引っ張って行くので、Aメロが何処とか棲み分けが難しい。
まずこのバッキングにメロディーを乗っけられるのが凄い、洋楽ロックの作りですね。
サビ♪灼熱の人よ今立ち上がれ〜
ダンサブルでエネルギッシュなメロディー、キャッチ―さはありませんがロックですねぇ。バッキングのクランチギターもGood!
サビラスト♪叫んでごらんよ〜迫力の高音ヴォーカル、とにかくこの抜けが気持ち良い。

間奏、ギターリフをヴォーカルがなぞる展開、凄くダンサブルです。
B'zでもこのギターフレーズとヴォーカルのユニゾンプレイをやりますね。

歌詞を全文載せておきます。

"季節さえ変わらないような
冷めきった街角を歩けば
Oh人の足もとをすくうことに
命をかけている人たちがいたよ
Oh革命おこしてやるなんて
うっかり口にしちゃいけない
白い目で見られるか シカトされるか
ここらへんはそういうところだよ だけど

灼熱の人よ 今 立ちあがれ
嵐の中で踊り狂え
後悔するヒマもないような人生で
かくしてる 鬼のような面で叫んでごらんよ

長い月日でつくられた
良識をゴクゴク飲み下してる
Oh君の斬新なアイデア
だれもとりあってはくれない
波風なしで暮らせば
親戚中も安心するし
フツーなことにこしたことはない
そんなの承知のしてるしてるけど だけど

灼熱の人よ 泣きねいるな
疑うことも忘れないで
余力を残せぬ哀しいさだめ
ヤジられてもいい
攻撃の渦にその身をさらけ出せ

冷静に侑瞰で見るのは
Oh賢いやつらにまかしときゃいい
はずれてゆく自分のピッチを どうにかしたいんだろう
したいんなら しょうがない

灼熱の人よ 今すぐ立ちあがれ
嵐の中でもだえ狂え
後悔するヒマもないような人生で
かくしてる鬼のような面で叫んでごらんよ"

陰鬱で重たい内容の歌詞が多い本アルバムの中で、ポジティブで気持ちを鼓舞してくれる歌詞。
世の中で誰もやっていない事を考え、それを世の中に浸透させたいと野望を持っている。
でも、のし上がるためには競争率も高い、世間には、命がけで出る杭を叩く者もいる、そんな世界。
一方、波風立てず、それなりに働いて、それなりにお金をもらい、平穏に暮らす事が1番と考える人もいる。そんな人達からすれば、"自分の考えた事業で革命を起こす"なんて言うのは、リスクも高く、成功する保証もない、失敗したらどうする?と平穏に生活してきた人達は"やめとけ"と耳を傾けもせず、味方する者はいない。人は変化を嫌う生き物だから当然だ。
ただ、本当に成功したいのなら、こんな批評なんて気にしてられない、これくらいでくじけたらそこまでの思いだって事。
逆にそんな批評なんて、吹き飛ばしてやる!という強い気持ちが必要なのかと。
成功者に必要なマインドの1つがここに書かれています。

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