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リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

arizona

ソロアルバム「マグマ」
7曲目「arizona」

妖艶な雰囲気が漂うアダルトで乾いた感じのミドルテンポロックナンバー。
稲葉氏がアリゾナ州を一人旅した体験を基に書かれた楽曲。

イントロ、ドラムフィルからミドルテンポのグルーヴを展開、この曲のイントロ♪シャララ〜のキャッチーなコーラスに尽きますねぇ、妖しくたぎる感じるが良い、楽曲を印象づける顔であり非常に耳に残ります。
ドライブの効いたギターバッキング、ジリジリ熱い感じが伝わってきます。

Aメロ♪ヘッドライトを消して走ろう〜たぎるようなイントロから一転、肩の力を抜いた穏やかなメロディー、広大な土地を旅している感じ。
トレモロが効いたギターアルペジオが雰囲気作りに1役買ってますね。

サビ♪痛いよ 痛いよ〜妖しい雰囲気のメロディーに鬱屈した感傷的なヴォーカルが最高、ブリブリ鳴るのベースがドロっとした感じを引き立ててます。

間奏は抑え気味のループフレーズに、ブルースハープソロ、バッキングにトレモロギターが絡んでますが、ホントシンプルなサウンドとフレーズだけど凄くアメリカンな雰囲気、枯れたハープ音が余計にそれを助長させます。

歌詞を全文載せておきます。


ヘッドライトを 消して走ろう
冷えた地面に ねころがろう
何かが遠くで吠えている
それでも 僕は 怖くない
耳にうるさいほどの靜けさ
ふるさとを 離れたリアルさ
大地を踏みしめ暮らす者の
叫びを小さな背中に聞けば

痛いよ 痛いよ
だれかそこを なでておくれ
ともに 過ごした
あなたとの 歓びだけが
よみがえり 痛いよ

岩陰はただ 高くそびえ
風が しげみを 躍らせてる
時の単位は大きく変わり
悩める旅人たちを癒す
水のない河を泳ぐように
僕らは必死に もがいてた
結ばれること 離れることで
人の絆は強くなってゆく

夢だろう すべては
生まれてくること 死ぬこと
このまま埋もれて
素敵な生まれかわりなど
信じてみようか

何かが足りないと
乾いた喉をふるわせて
もはやひとりでは
生きられぬ
ひ弱な心がさまよう
夢だろう 夢でしょう
どこまでも 眠りつづけよう
あなたが ただで 僕にくれた
くちづけは 星のように
輝きつづける

広大な土地をを旅している情景が描かれております、B'zの楽曲でも「MR. ROLLING THUNDER」で同じく旅の体験を描いてました。
内容は、恋人と別れてしまい傷心中の主人公が、傷心旅行しているようです。旅を楽しむ余裕はなく、か弱く、生きる気力を失ってしまった主人公、旅というよりアリゾナを彷徨っているという表現の方が合うような。


KOSHI INABA(B'z)arizona 2014年 LIVE

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