すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

アルバム「The 7th blues」DISC1 6曲目「春」

穏やかなタイトルとは裏腹、ヘヴィで重厚感のあるドラマティックメロディアスロックバラード。 暗黒時代を象徴するサウンドって感じです。 本楽曲はベスト盤に収録されていたり、人気が高いらしいのですが、私はそんなに聴き込んだ記憶がありません(笑)なんかスルーしてしまっていたんですよね。

イントロはドロっとしたギターディストーションサウンドのサプリング音?逆再生音?そこに、TAKトーンが美しく切り込みます。斬新なイントロ。

Aメロ♪奪う勇気捨てた者たちは〜切ないメロディー、低音の効いたエモーショナルなヴォーカルが良い。 Bメロ♪いつわりのない優しさだけを〜儚い雰囲気のメロディー。 サビ♪何も言えないで過ぎてゆく〜重厚感のあるサビメロディー、当時のB'z特有のダークさが出てます。

ギターソロは中間とアウトロに出てきますが、特にアウトロのギターはエモーショナル、感情爆発です、チョーキングの感情表現が特に素晴らしい、もうギター泣いてます。

歌詞に合わせてこれだけギターに感情が乗せられ乗ってホントに凄い、テクニックだけでは語れない凄さがありますね、唯一無二というか。

歌詞は「結ばれない運命の2人」を描いてます。 「奪う勇気を捨てたものたちは 寄り添うこともなくにわかに夜は消えた」

主人公は誰かの物を奪おうとしている、不倫を匂わせます。

しかしその勇気ななく、未遂に終わる。

「偽りのない優しさだけを見せる君の仕度は終わり 少しだけ春が近づいてる気配はするけれど」

不倫や浮気は、世間の風当たりは冷たく、幸せな結末はない、それでも愛しているとい偽りのない愛。 「春が来る」と幸せな結末を予感しているのか?

「何も言えないで過ぎてゆく 君の影を見送るだけ 逢う度つぼみは焦かれてく 哀しいほど熱をはらみ」

「ずっと一緒にいよう」と言えずに時が過ぎる、しかし逢うたびに好きな気持ちが強くなっていく。

「たかが恋なのにいつからこんな臆病になったの」

好きな相手には恋人?配偶者?がいる、禁断の恋だからこそ簡単には事は運ばないだから臆病になるのか?

「もっと早く出逢っていれば 何もかもが上手くいったのか 華やかに咲いて散るような 瞬間を二人求めている」

「もっと早く出逢っていれば」これが運命というか恋のタイミング、どんなに願っても変わる事はない運命。

こんなに運命を悔やむのなら、いっその事散ってしまいたいという本音。

「二人の儚い行き先を変えてみようか裸になって 寂しい街から連れ出して遠い国で君を抱きたい」

2人の儚い行き先を変える、お互いゼロになってやり直したいという事でしょうか? 「君を連れ出したい」というのがこれが本音なのでしょう。

B'zの楽曲には不倫をテーマとした歌詞がいくつもありますが、本アルバムの不倫のテーマの歌詞はとにかく深く重い、ちょっと気持ちが陰鬱になりますね(笑)もうお腹いっぱいです(笑)

 

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