すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

ALONE

1991年10月31日リリース 9作目のシングル「ALONE」

ノスタルジックな気持ちになる壮大なメジャーバラード。

B'z屈指の名バラード、大名曲です。

私がB`zにハマり出した頃、中期の頃笑っちゃうくらい売れに売れていた楽曲群を先に耳にしていたので、この楽曲も初めて聴いた時は、なんか地味な印象でした。(耳がおかしくなっていたのでしょう)

時が経つにつれ大好きになりました。この曲を地味だと思った過去の自分に腹が立ちます(笑)

オーケストラヒットを効果的に使った「学校のチャイム」のような?インパクト大のイントロ、ピアノの伴奏から♪夕焼けの 空は激しさを~美しいAメロ。 Aメロの後に挟む泣きのギターフレーズが印象的。

バンド演奏が始まりBメロへ、サビへと徐々に盛り上がる雰囲気。

サビ前にチャイム風イントロフレーズが入りサビ♪ALONE 僕らは それぞれの~キャッチーで美しいメロディ。 この楽曲は全体的にメロディが美しい。

ギターソロは泣いてます、唸るけどメロディアス、TAKトーンエモーショナル全開。

クライマックスのコーラス♪I was born to fall in love~メチャクチャドラマティック、ライブで大合唱間違いなし。

壮大なバラードって単調で飽きてしまう印象ですが、これだけメロディに起伏があり、アレンジが凝っていると飽きない。いつ聴いても素晴らしい。

歌詞は「夕焼けを見ながら別れてしまった彼女の事をふと想い出す」という内容。 「別れ」でもいろんな意味で捉えられるのが稲葉氏の詞の深みがあり面白い所。

 私の中では特に「新しい暮らしにも 少しは慣れてきたけど 勝手な僕は 君を思い出す」

のフレーズ。

「あなたがいない暮らし」を表現しておりますが特にこの部分は「別れ」でも失恋だけでなく、例えば大人に成長した自分の子供が自立し、やがて生まれ育って家を出て行く・・という「別れ」も当てはまる気がします。

 稲葉氏の詞の魅力は「情景描写」の上手さも忘れてはいけません。

夕焼けを想起させる描写。

「夕焼けの街は激しさをそっと 忘れてる いつか見た空が僕の心を帰すよ どこかに」 「色付く舗道は懐かしい風の香り 誰もが胸の奥によく似た夕陽を持ってる」 のフレーズ

人が持っている過去を懐かしむ気持ちをくすぐったり、何ともノスタルジックな気持ちにさせるフレーズなんですよねぇ。

私が夕焼けをイメージして作詞した場合「沈む夕陽を眺めながら~」なんてありきたりで全く響かないフレーズしか浮かびません(笑)

 

松本氏がこの楽曲のAメロを作った時「いい曲になる」と確信したとの事。そして完成までにかなり時間をかけて制作したみたいです。

結果この楽曲112万枚の売上。そりゃ売れますよね。

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