すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

hole in my heart

15作目シングル「MOTEL」 C/W曲「hole in my heart」

ヒネりの効いた哀愁漂うポップロックナンバー。 イントロのハイポジションギターリフとフレーズが妙にクセになります、上手く言えないんですけど、何とも不思議な感じ。 スネアのロールを活かしたリズムセクションがこの独特のグルーヴを作り出してます。 Aメロ♪分かり合えると信じて〜アコギのストロークに乗せた哀愁漂うメロディー。

Bメロ♪押し付けられてると〜ちょっと投げやりなメロディーが荒々しさを出してます。 バッキングギターは、ハネたようなリズムでギターリフ並みのフレーズで存在感抜群、流れるようなアルペジオコードワークも素晴らしい。

サビ♪憎み合う訳じゃないのに〜マイナーメロディーが哀愁を助長させます、この雰囲気好きです。 ザクザク切り込んでくるギターバッキングが超ロックで、聴いていて心地良い。

ギターソロはさほど派手ではありませんがオクターブ奏法を駆使したフレーズがクール、松本氏がよく使うアクの強いライトハンドハーモニクスがアクセントになってます。

アウトロはアコギでフラメンコ風?のフレーズ奏でてます、急なアレンジ展開はさすがで、ヒネりが効いてます。

歌詞の内容は男女の付き合いで必ず訪れる「性格のズレ」をリアルに描いております。 「わかりあえると信じて続けたやりとりで わかったのはそれぞれのゆずれない性格(もちもの)」

「オマエの求めてるものは僕の担当じゃないよ 好きなことやれる条件を備えたやつ探しなよ」 「憎みあうわけじゃないのに いっしょにいれば傷ついてく ぶつける場所みつからない そこに見えるのはhole in my heart」

「恋する女は簡単に好きな男の色に 染まってゆくというけれどおまえは目覚めた 押し付けられてると感じたらもう我慢できない 僕と似てるから痛いほど気持ちがわかるよつらい」

「憎みあうわけじゃないのに これ以上は進めないの これ以上は進めないの ただ離れてゆくだけなの 待っているのはhole in my heart」

「安らぎだけ欲しがって おまえを枕に眠ってた 口を開けるむなしさに 体ごと飲み込まれよう」

「憎みあうわけじゃないのに なにもかみをはゆずれない 耐えがたいこの歯がゆさよ 楽にはなれないhole in my heart」

「憎みあうわけじゃないのに なにもかみをはゆずれない 耐えがたいこの歯がゆさよ 楽にはなれないhole in my heart」

以上、歌詞を全て載せてみました。 男女の付き合いの「あるある」見事に表現しておりますが、これを男女の関係ではなく、B'zと離れて行ったファンに置き換えて歌詞を改めてるとこれが当てはまるんですねぇ

。私の考え過ぎなのかもしれませんがね(笑)

この暗黒時代を機に離れて行ったファンがいたのも事実、初期の爽やかなルックスで、デジタルビートを軸にしたポップサウンドとメロディーこそがB'zなんだ!というファンもいたでしょう、でもB'zはポップ指向のファンだけに合わせていられないというか、B'zはそろそろ方向転換する時期であり、世間には違う側面を見せていきたい時期でした、「ロックな俺達を見てくれ!これが俺達がやりたい音楽なんだ!」という気持ちか伝わってきます、B'zのゆずれないモノ、ファンのゆずれないモノがそれぞれあると思います、この内なる叫びを描きたかったのではないでしょうか。

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