すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

さまよえる蒼い弾丸

24作目のシングル 
さまよえる蒼い弾丸
1998年4月8日リリース。

疾走感溢れるハードロックナンバー。
何処か幻想的でエスニックな香りがする所はさすがはB'z。
発売から20年以上経った現在においても度々ライブで演奏されており、オープニングや中間、ラスト、アンコール、どの場面でも盛り上がる万能曲です。

ROCK IN JAPAN2017に初参戦し、大トリをつとめ、B'zに興味すら無かった観客達を1発で虜にした楽曲です。

イントロ、エレクトリックシタールで奏でるフレーズとパーカッションの絡みがオリエンタルな雰囲気を出していてとても印象的、ゾクゾクしますね。
スネア連打とギタープリングハンマンリグを織り交ぜたテクニカルフレーズのユニゾンフレーズから→疾走感溢れる16ビートのグルーヴへ展開、バッキングのアコギのコードストロークがこの曲の疾走感の肝。
ちょいちょい挟むスピード感のあるオブリガードがクール!

Aメロ♪風の強い日はアレルギー〜バッキングのアコギと16ビートが気持ちいい。
Bメロ♪血管の中が沸騰するような〜Aメロのバッキングビートに、絡みつくようなバッキングギターがクール、凄いセンス、独特です。効果的に使われてるピッキングハーモニクスインパクト大。
サビ前のブレイクでギターフレーズ鳴ってからのサビ→♪飛びだしゃいい〜抜群の破壊力とスピード感、そしてパワフルなメロディー、盛り上がらない訳がない。文句なしのカッコ良さ。
とにかく稲葉氏のヴォーカルはパワフルの一言に尽きますね。
♪蒼い弾丸〜のロングトーン、メチャメチャカッコ良い。

間奏はダンサブルなデジタルビートとファンキーなカッティング→幻想的で流麗なギターフレーズ、これぞ松本節→ドラムフィルからの鬼のレガート速弾き→ブレイクからの♪飛びだしゃいい〜が鬼気迫る迫力。

とにかく松本氏のバッキングフレーズ作りの上手さが光ります、特にサビの部分、2番サビの♪夢の切れ端〜の部分でのギターワークと速弾きオブリガード、凄い盛り上がりを演出してます。

エンディング、シンプルなギターコードバッキングに、エフェクトが効いた♪もっと早く〜のヴォーカルが何とも摩訶不思議な雰囲気を醸し出します。

"風の強い日はアレルギー そんなのかまっていられない
無菌状態に慣れ過ぎ みんなあちこち弱ってる

血管の中が 沸騰するような 異常な事態 (ステキな事態)
何も食べないで 眠らないで 思い出してみて

飛びだしゃいい 泣き出しそうな 心を蹴って
旅すりゃいい 僕はさまよう 蒼い弾丸

チャンネル 次から次へ変えてると もう朝が来た
落ち着く場所ありますか?って
そんなのまだいらねぇ~

誰かが残していった退屈 あくびがでちゃう (ゴロゴロしちゃう)
平和というのは そんなもんだろうか そんなのアリですか?

飛びだしゃいい 泣き出しそうな 心を蹴って
さがせばいい 街に消えゆく 夢の切れはし
さよならしよう じっと電話をまってる日々に
旅すりゃいい 僕はさまよう 蒼い弾丸

飛びだしゃいい 泣き出しそうな 心を蹴って
さがせばいい 街に消えゆく 夢の切れはし
もう抑えられない 衝動(ショック)にヤられ 目が覚めたなら
旅すりゃいい そうです君は 蒼い弾丸
もっと もっと もっと もっと速く"

私なりの解釈。

少し辛い事があると免疫がついてないから「もう嫌だ」「出来ない」、苦労や失敗をしないから気持ちが弱ってる。
緊張してドキドキしたり、「自分に出来るかなぁ?」と湧き上がるプレッシャーを感じる異常な事態は素敵な事。
自分が楽しい事って何だろう?真剣に考えてみよう。
死ぬほど頑張ったらいつ落ち着けるんだろう?でもまだ、落ち着けない、何もやり遂げてないから。
人に言われた事だけやっていたら退屈なだけ、これを"平和だなぁ"と感じるのはヌルい環境に身を置いてるだけ。
泣き出そうな心を蹴って飛び出せ、若いんだから真っ直ぐ正しく突き進まなくていい、さまよって時には間違って、そうやって方向を修正していって未来に辿り着く。

深い歌詞だなぁ。
学生時代あまり歌詞を深く読まなかったですけど、改めて読むと今の時代にもピッタリ当てはまる歌詞
稲葉氏の発想力に毎回脱帽。


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