すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

5thミニアルバム FRIENDS II

B'z 5作目ミニアルバム「FRIENDS II」1996年11月25日リリース


「FRIENDS」の続編にあたる作品で、架空恋愛映画のサウンドトラックをコンセプトに作られた前作と違い、今作は、AORジャズファンク、レゲエ、ボサノバ等、ロックからかけ離れたアレンジが施されかなり実験的でハイレベル。冬っぽさは前作同様で温かみもあるのですが、すごく心をえぐられるというか感傷的な雰囲気が漂います。
今までの作品に比べ毛色が明らかに違い、B'zの音楽性の深さを感じます。
ハードロックで天下を取ったアーティストがこんなに趣の深い作品を生み出すのは凄い、ここまで音楽の幅が広いアーティストは世界中何処を探してB'zだけではないでしょうか。
だからB'zは飽きない。
ライブでほとんど演奏された事のない楽曲群なので、凄くレア。
稲葉氏のヴォーカルですが、珍しくファルセットを交えて歌っている楽曲もあり、これがすごく繊細で感傷的、深みのあるヴォーカルが聴けます。
ハードロックヴォーカル要素が薄まり、ソウルフルでハスキーな高音ヴォーカルがメチャメチャセクシー。
特筆すべき所は今まで聴いた事のない鬼気迫るフェイクが凄い、このアルバムだけでしか聴けないです。

松本氏のギター、カッティングを主体にしたファンキーなプレイが光ります。もし松本氏にジャズファンクやらせたら・・・の答えが本アルバムでしょう。
ソロプレイもハードロックの派手な速弾きプレイではなく、ジャズファンクフュージョンギタリストばりのギタープレイが聴けます。ホントにセンス良いです。
本アルバムを聴いて松本氏は器用というか柔軟なギタリストなんだなぁと改めて感服致しました。ロック以外のプレイもハイレベルでやってのけるから恐ろしい。

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