すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

MOVE OVER

アルバム「ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BAND」
6曲目「MOVE OVER」

アメリカのロックシンガー"ジャニス・ジョプリン"の代表的なロックナンバー。

Vo.人見元基
Gt.松本孝弘
ba.明石昌夫
Dr.黒瀬蛙一
key.増田隆宣

ジャニス・ジョプリン、甲高くしゃがれた声質で魂を削るような歌唱とシャウト、ロックな生き様、圧倒的なカリスマ性、後世に語り継がれるであろうロックミュージシャンの一人です。
本楽曲をカバーしているアーティストも沢山おります。

イントロのドラムのリズムから、ヴォーカル、ギター、ベースのユニゾンがとてもクール、キャッチーだけど正にブルースロックなフレーズは耳にした事ある方も多いのでは?
メインコーラス後は、ソウルフルなアドリブ?のようなフレーズの応酬、何と表現すれば良いのか、日本のような決まったメロディーを歌う感じではないので、これはジャニスならではの唯一無二の表現力。
本楽曲カバーのヴォーカルは人見元基氏。
人見氏は、1980年代後半〜1990年前半にかけて活躍した日本の世界的なヘヴィメタルバンド"VOW WOW"のヴォーカリストとして有名な方。
個人的には、日本のトップ3に入るロックヴォーカリストだと私は思います。
日本人離れしたソウルフルなフェイクの技術、突き抜けるような高音、凄まじい声量、ナチュラルなビブラート、音域が広くどの音域でも力強く歌える技術、これがとにかく凄い、規格外です。初めて人見氏のヴォーカルを聴いた時、日本のバンドに外人ヴォーカリストがいるのかと勘違いしたくらい衝撃でした。英語の発音も流暢なので。
本アルバムでは3曲歌っておりますが、人見氏のポテンシャルがいかんなく発揮されております。
おそらく当時すでに第一線から退いていた人見氏を選抜する辺り、さすがは松本氏。
2:37辺りの、弱めに歌う所があるのですがここの表現力がたまらなく好き、そして後半のブチ切れたようなシャウトはホントに素晴らしい。

ギターは松本氏の解釈でブルージーに弾きまくりで、特にワウを使ったソロプレイがかなりハマってます。


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