すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

farewell song

アルバム「The 7th blues 」DISC2 10曲目「farewell song 」

ブラスセクションやコーラスワークが大々的に使われた、ポジティブなロックバラードナンバー。

暗黒時代と呼ばれたこの時期、密度が濃すぎた2枚組アルバムのラストを飾るに相応しく、これから船で大海原への旅立ちを見送るような雰囲気です。 この楽曲、間違いなく名曲です。ですがこの楽曲もメチャメチャ聴き込んだ記憶がない(笑)何故なんだろう。

イントロのブラスセクションが奏でるフレーズが非常にメロディアス、式典のファンファーレとかに使えそう。

Aメロ♪太陽に溶かされた〜静かな雰囲気のメロディー。

Bメロ♪昨日だれに会い 何をしたのだろう〜リズミカルで抑えたヴォーカルが印象的。 サビ♪さよなら あいする人よ〜最高にメロディアスなサビ、このポジティブな感じが良いです。 1番はギターアルペジオとブラスセクションで構成されたアレンジ、2番より、バンドサウンドが始まり、ドラマティックな展開となります。

ギターソロは派手ではないですが、クリーントーンでタメの静かでタメの利いたソロを弾いており、大変印象的。

アウトロ♪NaNaNa〜このコーラスはもう皆さんご存知、ビートルズの超超大名曲「Hey jude」のオマージュ、パクリではなく、オマージュ、B'z達自身が楽しんでやっておられます、きっと深く考えず「Hey Judeのコーラス入れちゃおうぜ」と楽しみながらレコーディングされているB'zお二人の姿が目に浮かびます(笑)

歌詞は「別れ」を描いています。自分の夢に向かって突き進むための前向きな別れ、いろいろなしがらみや抑圧からの別れ等いろんな別れに当てはまるのではないでしょうか。 「

さよなら あいするひとよ なにもいわずに今いこう しみついた涙を忘れて 知らない時間よ 冷たく僕を包め」 「あいするひと」とは、両親、恋人、友人といろいろと当てはまります。 生まれ育った土地を離れる時は、別れの言葉は敢えて言わずに旅立つ、私はそうでした。そして知り合いが誰もいない土地で、冷たい雰囲気に包まれる、寂しいけどそれが妙に新鮮だったりするんですよね。

「やさしさは眠くなるね 百年たって その膝で眠りたい もう帰れと ママが呼んでるよ そろそろ出て行けと パパがいらついてるよ」

実家はとても居心地良い場所、それに甘えてしまうとなかなか自立できませんよね。親元を離れるとルール両親の偉大さが分かります。

「さよなら だれもきらいじゃない 笑いながら手を振ろう 今の僕には何もない ただひとつの 燃えるいのちがある」 前向きな別れ、それは誰かと険悪な別れでは行けない、どんな時でも別れの時は笑っていたい。 今の自分にはまだ何も出来ないけど燃える野望を胸に秘めている。

ホントに太陽のような楽曲です。

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