すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

THE BORDER

アルバム「The 7th blues 」DISC 2 3曲目 「THE BORDER」

ファンク、ソウル、R&B要素が盛り込まれ、ストリングスが印象的なメロディアスなミディアムバラードナンバー。

アクの強いに楽曲群に挟まれた本楽曲、アルバムの給水所的な役割を果たしており、癒されます(笑)

イントロのデジタルビートから、ワウの効いたカッティングフレーズ、R&Bな雰囲気。ドラムフィルから8ビートのバンド演奏を展開、ファンタジックで優しいストリングスが印象的。

Aメロ♪また新しい涙を見せて〜R&B風で少し脱力したメロディー。

Bメロ♪分かってるよね今夜が〜英語詞女性コーラスがソウルミュージックを想起させ、ワウの効いたギターカッティングもファンキーでGOOD。

サビ♪おいでよ一緒にいよう〜サビになると一気にメロディアスに、この爽快感がたまらない。本アルバムでは1番良質なポップスです。

ギターソロはエフェクトの効いたシンプルでブルージーなギターソロ、何ともノスタルジックな気持ちになります。

歌詞は「喧嘩して別れそうなカップルの心境」を描いております。

男と女の境を歌っているのでしょうか?

「また新しい涙をみせて 時間を返せと君が言う ビールでちょっと 麻痺した神経で 冷えた言葉を眺めてる」

 酔っ払って、喧嘩をしている情景が浮かびます。

「わかってるよね 今夜が 峠になることぐらい」

今夜は二人は別れてしまうかも・・・・。

「おいでよ いっしょにいよう もうひとつ 夜を越えれば 強くなれるから だめにはならない そう簡単に どうしてなんだろう そんな気がするよ」

喧嘩して別れてしまいそうでも、一晩愛し合えば、きっとこれからも上手くいくという、根拠のない妙な自信が生まれる、何故か。

「国境の向こうに世界は広がり 耳慣れない言葉があふれる やっとここまで来たんだから ついでに騙されたと思って」

国境を超えれば、言葉や文化の壁があり、生活していくのは簡単ではない、それに比べれば、恋人同士、いくつかの壁は超えてきている、それを乗り越えてきたんだから、すぐに別れてしまうような弱い絆じゃない、だからこれからも一緒にいようという決心が伺えます。

B'zのラブソングは、いろんな視点から描いているのでホントにリアルで面白い、恋人同士の境に国境を引き合いに出す発想力が素晴らしい。稲葉氏は作詞の引き出しがホントに豊富です。

 

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