Queen of Madrid
アルバム「The 7th Blues 」DISC1 6曲目「Queen of Madrid 」
シンプルなミディアムロックバラードナンバー。 アメリカの荒野、片田舎の長い道路を走る風景が浮かぶ楽曲で、日本のロックでこれだけアメリカンな雰囲気を出せているのはホントに凄い。 旅情を感じさせ、異国の雰囲気を楽しむ楽曲でもあります。
イントロは、シンプルな8ビート、8分のギターコードミュートバッキング、オルガン?もしくはギターで奏でられる、ブルージーなフレーズが異国情緒たっぷり。 ギターとオルガン、どっちで弾いてるんだろう?
Aメロ♪旅の疲れなら ここで癒やしておいでよ〜片田舎を感じさせる、ノスタルジックでブルージーなメロディー。
Bメロ♪にぎやかな5月 だけの街じゃない〜浮遊感のあるメロディー、バッキングでTAKトーンが儚げに響きます。
サビ♪通り過ぎてゆくだけの人達 あんたらいつも〜凄くメロディアス、ノスタルジックで哀愁を感じます。 アメリカ片田舎の何処までも続く道をバイクでかっ飛ばしたくなる。
ギターソロは、TAKトーンでファンタジックなフレーズを奏でます。ソロ後半らワウを駆使してランフレーズとクセの強いチョーキングの応酬、特有のタイム感が絶妙、ブルージーです。
歌詞は旅情っぽいですがよく読んでみると「宿泊施設を経営している主人公の女性が旅行客に刹那的に恋をする」という感じにも見えますね。
「旅の疲れなら ここで癒しておいでよ 乾ききった大地のど真ん中で 冷えたレモネードも オペラハウスなんかもあるよ 踊りながら 侵略(しんりゃく)の歴史をごらん」
伝統的なホテルのようですね、異国を感じる歌詞です。
本来ならつまらない感じの歌詞になってしまう所が稲葉氏の言葉選びが上手いからかそういうのは微塵もないです。
「とおりすぎてゆくだけの人たち あんたらいつも それでもいい 羽をのばしておくれよ いつだって I'm here」 いろんな旅人がホテルを訪れては去っていく、なんかそれが少し寂しく感じるのでしょうか。
「砂ぼこりあげて 出て行くおんぼろトラックは ダンナと喧嘩してる あいかわらずなとなりのワイフ」
変わらない日常の描写、それは退屈でもあるという事なのでしょうか、主人公の女性は刺激を求めてるのでは?
「行ってみたいあの人の住む場所に 時々思う もしも縁があるなら また逢える日まで 気をつけて Yes,I'm here」
ホテルを訪れたある男性に恋をした事で、逆に自分がその人が住む場所に行きたいと願ってしまう。 何とも非日常的で刹那的、儚い気持ちになります。
ちなみに曲名の「マドリード」はスペインのマドリードの事ではないらしいです、松本氏が言っておりました。