すべてB'z~たまにB'z以外~

リモートDTMロックユニット「親戚グルーヴ」のコンポーザー"ヒロ・ヴィシャス"が大好きなB'zの楽曲群をデビュー曲~年代順にシングル・アルバム曲を1曲ずつレビューしていきます

おでかけしましょ

アルバム「The 7th Blues  」DISC1 2曲目「おでかけしましょ 」

疾走感が最高に気持ちいい、エネルギッシュでポップなハードロックナンバー。

60年代アメリカンポップスのようなノリ、ウキウキな気分になるのでピクニックに行きたくなります(笑) 暗黒時代の楽曲の中では、取り分けポップな部類に入ります。

スライドを駆使した変則ギターリフからスタート、バンド演奏が始まる瞬間「♪おでかけしましょ」とコミカルな言い回しのセリフが入り、エネルギッシュで疾走感溢れるグルーヴへ、軽快なシンセ、ブラスのフレーズが加わり、ポップさ増し、超ウキウキになります。

Aメロ♪デマだぜ たちの悪い〜勢いのあるロックなメロディー

Bメロ♪いたれりつくせりのよく出来た部屋で〜リズミカルでメロディア

サビ前のブレイクで、ブラスセクションのキャッチーなフレーズ→サビ♪おでかけしましょう 面倒臭がらないで〜このサビ入りが最高に決まってる、サビメロディーはポップでキャッチー。女性のバックコーラスで♪そうしましょう〜と入ってるのが凄く可愛いです。

ギターバッキングのオブリガードも超ロックロンロールでテンション上がります。

間奏に入るとスリリングで軽快なシンセのフレーズからロックなオルガンソロ、すでにテンションMAX→更にダメ押しのギターソロ、荒々しく弾き倒してます、途中て入るピッキングハーモニクスが凄い事になってます、このタイミングで入れる技術とセンスはさすがです。

歌詞は平たく言うと「部屋に籠もらないで、その目で外の世界を見ようぜ」という内容。 タイトルだけ見るとお遊び要素のあるコミックソングかな?と思いきやメッセージ性がある事に驚き。

「デマだぜ たちの悪い 最近はやってるのは そんなの信じてるの? また本屋とテレビで確かめてるの?」

本屋(今ではネットもあります)やテレビで情報を得て、真実か?デマか?を争う無駄な論争。人間は情報に踊らされている。

「いたれりつくせりの よくできた部屋で アタマに脂肪がついてくる」

”いたれりつくせりのよくできた部屋”とは 新聞やテレビ等メディアが充実している環境に例えているのでしょうか、ここでは無駄な情報を「脂肪」に例えて皮肉っています。 無駄な脂肪のようなもんだと(笑)

おでかけしましょ めんどくさがらないで 憧れの人に会いに青い海を渡ろう」

重い腰を上げて、外の世界へ出てみよう、テレビや本で見てあれこれ考えるより、実際に人と会ったり目で見たり、触れたりした方が楽しい。

「近所の超有名人 アナタは雑学王 知らないの一言が その名誉を大きく傷つける」 ちょっとコミカルな歌詞、ただの物知りを皮肉ってます(笑)

「ウソがすこしだけ へるならなおさらいいね」

なんだかんだ行っても情報に左右はされますから、「踊らされるな」と全否定はできない訳であって、その情報により救われる事もあるということでしょうか。

なんか初見では「買い物ブギ」みたいな感じの歌詞なのかな?と勝手に想像しちゃいましたが(笑)「情報だけに頼らないで、自分の目や耳で体感しよう」(私が個人的に思う見解)という現代にも通じるメッセージ性が込められているとは、改めて歌詞を読み、そこで新たな発見ができて嬉しいです。  

 

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