Crazy Rendezvous
アルバム「IN THE LIFE」5曲目「Crazy Rendezvous」
ポップで疾走感溢れるアップテンポなナンバー。超ノリノリになるので、ドライブに持ってこいの楽曲。
車の排気音から曲が始まり、ギターとシンセがユニゾンしてサビフレーズを奏でます、のっけからドライブ感がありテンション上がります、ギターも飛ばしてます。
Aメロでは、松本氏のトリッキーなバッキングが印象的。
Bメロ♪単純な気持ちを隠しながら~単音上昇フレーズを効果的に使ってます。
♪帰らせないよ 朝が来るまでは~ サビは文句なしのキャッチーさ。
松本氏のギターは、ポップさに紛れていて分かりにくいですが、全体的にトリッキーなバッキングギターで、目まぐるしくフレット感を動き回るフレーズが印象的。
コピーの難易度は高し。
歌詞は「好きな女の子を強引にドライブに連れ出す」という内容。
しかし冒頭から「"何考えてるのあなた誘拐だわこれは" 助手席でいかり狂ってるけど構うもんか」 つまり犯罪まがいのドライブなのです。強引にもほどがある、今なら犯罪レベルです(笑)この歌詞はなかなか衝撃的でしたね。
サビフレーズ 「帰らせないよ朝が来るまでは好きなんだからしょうがない 危ないよこんなスピードで飛び降りたら死んじゃうよ」 よく見たら凄い歌詞、狂ってますね。
主人公はかなり自己中な男と思いきや
「嫌われないように生きてきた 守ってばかりの性格が 自分で嫌になった今夜は 車線変更まで強引に行こう」 実は受け身な性格だったけど、そんな自分の殻を破り、突然肉食系に変化したみたいです。
「犯罪のようだったドライヴも 川を越えて戻る頃 妙に楽しい二人のランデヴー ごめんね君は素敵な人 」 最初は強引だったものの、なんだかんだで楽しいドライブ。 作戦成功ですね(笑)
ラストのフレーズ 「帰らせないよ やっぱり朝が来ても」 見事なオチです。
松本氏もこのオチが面白いと絶賛。 稲葉氏も自身で「詐欺みたい」と仰っておりました(笑)
稲葉氏は言葉にタブーを作らずにホント自由に作詞されます。この歌詞は稲葉氏だから許される詞です、普通なら逮捕案件ですね(笑)
イントロの車の排気音は、当時の松本氏の愛車「コルベット」の音らしく、実際に車のエンジンをかけ駐車場で排気音を録音して、「じゃっ」とそのまま帰ってしまった松本氏でした(笑)こういう編曲センスが面白い。
ちなみに歌詞の中に「マーヴィン・ゲイ」というソウルミュージシャンの名前が出てきますが、当時知らなかったので、どんな人なのか調べて、ベストアルバム買って曲を聴きました(笑)